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2017.11.19

申ジエ、感謝感激 望みをつないだV

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第37戦『大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会最終日が11月19日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山(6,550ヤード/パー72)で行われ、申ジエが通算17アンダーで逆転優勝を飾った。2位は通算15アンダーの鈴木愛。今季最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで単独6位以上なら、賞金女王が確定する。(天候:晴れ 気温:10.3℃ 風速:4.3m/s)

 ウイニングパットを決めた瞬間のオーバーアクション。かつて、申ジエには見られなかったパフォーマンスだった。「応援してくださった皆さんと、一緒に喜びを分かち合いたい。素直になりました。だから、ストレートにその時を表現したのですよ」。これまでは敗れた選手の気持ちを思いやったために、常に控えめだったという。

 百戦錬磨の勝負師。大逆転の賞金女王を狙うためには、2連勝が条件だ。最終日、優勝を前提にこんなプランを立てた。「先手必勝しかない。スタートからガンガンと飛ばしていこう。6アンダーで回る」。1番からショットが冴える。1.2メートルのバーディーを楽々と沈め、2番は3メートルを決めた。流れに乗った申は抜群のリズムでスコアを伸ばす。後半も10番から3連続バーディーを奪う。ところが、13番で3パットのボギー。2位以下が追い上げムードだっただけに、少しだけイヤな感覚が襲ってくる。

 「私への戒めだと感じました。3パットは、緊張感を絶やさないよう、勝負の神様がシグナルを送ってくれたのでしょう」ととらえた。15番でも、ボギーを叩いて追い上げる鈴木愛に1打差と迫られたが、勝負の17番。2オンに成功し、2パットできっちりとバーディーを獲る。2打差をつけての今季2勝目は存在感を示すものだ。シーズン前半は、開幕前に発症した関節炎の影響で本来の姿が影を潜めた。

 「目標は賞金女王です。私は、タイトルにそれほど固執していない。でも、周囲の方が、賞金女王になった姿をみたいとおっしゃっています。今日までやってこられたのは、多くの皆さんの声援があったから。たとえ、1パーセントの可能性しかなくても、全力を振り絞って、最終戦も優勝するために戦う」と、ますます意欲をたぎらせる。さらに、感謝のメッセージが続いた。「久しぶりに、私の姿が大会のポスターに起用されて、とてもうれしかった。寒さにもかかわらず、サポートしてくださったボランティアと、足を運んでいただいたギャラリーの皆さんのおかげで、タフなコンディションでも私は笑顔を絶やさず、プレーを続けることができました。ありがとうございます」。

 日本ツアーへ参戦して、10年が経った。「日本でプレーしたおかげだと思うのは、この年齢になって、これほどゴルフが楽しくなるとは…。驚きました」。実るほど頭を垂れる稲穂かな-の言葉は万国共通らしい。

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