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2017.12.10

3位で発奮 代表6人、それぞれの人間模様

グリッサンドゴルフクラブ(千葉県)

 LPGA、JGTO、PGAの3ツアーの対抗戦『Hitachi 3Tours Championship 2017』(賞金総額5,700万円・優勝賞金1,500万円)が12月10日、千葉県成田市・グリッサンドゴルフクラブで行われた。優勝は、トータル11.5ポイントを獲得したJGTO。LPGA代表は、3位に終わった。(天候:晴れ 気温:11.7度 風速:3.2m/s)

 上には上が…。真冬の競演は、超刺激的だった。鈴木愛が、口を開く。「とても楽しい1日でした。だけど、悔しい」と唇をかんだ。要因は、今の状況では越えられないカベがある。男女の飛距離差はどうにもならない。確かに、それらを加味して、ティーグラウンドは若干、前方に設置されたが、男子の飛距離はそれを上回るものだ。

 「前半は私らしいパッティングも披露できたし、(キム)ハヌルさんとのコンビネーションがとても良かった。でも、1打差で男子2チームに勝つことはできない。各ステージ、3ホールのパー5で、2オンが不可能でした。優勝するためには、せめてパー5だけでも20ヤードは前方にしてほしいです。来年は、そうお願いできませんか」と手を合わせていた。

 また、上田桃子も白旗をあげた様子。「男子プロは、素晴らしい。すべてがすごい。もう、うまかったなぁ、という言葉しか出てきません。とはいえ、きょうの経験がオフのトレーニングや練習の励みになる。2018年は今年以上にチャレンジのシーズンです」と、話した。ペアを組んだ成田美寿々はどうだったか。「最も勉強になったのは、アプローチとパッティングでした。宮里さん、小平さんは、パッティングのタッチ、カップへ吸い込まれるスピードがすごい。異次元のゴルフを目の当たりにしました。体力的な関係もあるけど、女子のうまさとは違う。私は、男子のようなプレーができる選手を目標にして、さっそく取り組んでいきたい」と意欲的だ。

 一方、セカンドステージで唯一、男子2チームに勝利を収めたのは、イミニョン川岸史果組だった。共通するのは、飛距離自慢。「ミニョンさんと飛距離が、ほぼ同じ。そういった面で、伸び伸びとプレーができた。お父さんと違い、いいボールを打つね、などシニアの皆さんが声をかけてくださった。でも、男子プロの実力を目の当たりにし、心から格好良い、と思いましたね。第一、スピードが速くて、ボールの行方を追えません。うーん…」。では、イの感想は。「男子と一緒にプレーすることは、とても楽しい。来年も絶対に出場したいと思っている。2018年も頑張ります」と、満面の笑みを浮かべている。

 ところで、上記した5人と、全く違った感想を漏らしたのは、キムハヌルだ。「最後の試合で、(鈴木)愛さんと楽しくおしゃべりしながら、素晴らしい1日を過ごすことができました。試合では同組になっても、お互い、ほとんど話すことはない。良かったです」。これも、人柄を表す、試合後のエピソードだ。もうひとつ、キムは、「素晴らしい大会です。ここに出場できたことは、私の自慢になります。きょうのことを、両親にたくさん話しましょう」と、大会側が製作した、2018年カレンダーを大事に抱え、韓国へ向かった。

 3位を致し方ないと考えず、来年にかける。これがLPGAなでしこの心意気だった。 


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