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2018.3.29

Day 1 プラスワン 武尾咲希

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ヤマハレディースオープン葛城 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)第1日

 名刺は自分の顔のようなもの。ところが、女子プロゴルファーは、自分の顔が名刺代わりである。この日、クラブハウスで選手から名刺をいただいた。極めて珍しい。そこには、『会津若松市観光大使 武尾咲希』と記されていた。

 「後援会の方のお骨折りで、今年の1月26日からこの仕事をつとめさせていただいています。全国各地の皆さまへ会津若松を知ってほしい。今年は、戊辰150周年。鶴ヶ城の桜がきれいです。ぜひ、お越しください」。さっそく、PRを行っている。この日は、出場選手でただ1人、ノーボギーのラウンド。今季、4戦して3度の予選落ちがうそのようだ。ましてや、難コース相手にこの内容は立派だ。

 「やっと普通のゴルフができた。急きょ、福島から足を運んでくださった、コーチのおかげです」という。オフからスイング改造に取り組んだ。トップを高く-がテーマ。「左手首のねじり方を、私が誤って理解していた。いろいろな人から、横振りになっていると指摘を受けた」と明かす。ささいな勘違いが、あはやの大ピンチ。ゴルフとは恐ろしいスポーツである。

 コーチの岡田裕美子からは、技術にとどまらず、さまざまな指導を受けた。LPGA顧問・二瓶綾子が叔母にあたる。その縁で、「同じ、福島の二瓶さんにも何度かお会いしました。LPGA創設時からのご苦労、いかに協会が発展したかなど、貴重なお話をうかがい、もっと頑張っていこうと思っています」と熱く語った。

 観光大使へ就任する以前から、武尾は故郷の良さを口に。「私は、小学校から大学まで、ずっと会津若松でした。これって、珍しいですね。よその土地へ行かなかったのは、地元が好きだから。水がおいしい。だから、お米、お味噌もおいしい。すべてが、やさしい味がする」という。

 幼少時から、数字が好きだった。「数学が得意。数字はうそをつかない」ことが理由だ。というわけで今季、28項目に増えたスタッツの話題になる。「毎年、スタッツ項目が多くなって本当にありがたい。自分に何が足りないかを見るだけで教えてくれる。チェックしながら、練習方法を考えています。でも、今年は、スタッツが参考にならないほど、前週まで調子が悪かった。今週から、またやり直しです。気になるのは、パー5の平均スコア。今、99位です」。

 浮上のきっかけをつかんだ。地元PRで最良の策は、やはり優勝。快進撃がスタートする。

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