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2018.4.6

寺沢範美のプラスワン・テック

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament 琵琶湖カントリー倶楽部 琵琶湖/三上コース(滋賀県)最終日

 コースは、選手を育てる。最終日の優勝争いは、随所に見どころが満載でした。優勝した上原美希さんが、目を引いたポイントは2つ。①冷静沈着 ②コースマネジメントが優れていたと感じました。

 最終日は、日本海からの低気圧が接近し、風が強く難しい状況。加えて、風の強弱や向きなど目まぐるしく変わっていきます。そして、忘れてはならないのが、戦略性が高いグリーン。勝負が動いたのは、17番。上原さんはグリーンを外し、クラブを数本もって第2打地点へ。当初、ウエッジのつもりでいたようでしたが、パターを選択します。リスクを考えたジャッジでした。ピンに寄せ、きっちりとパーセーブを。優勝をグイッと引き寄せたシーンでした。

 続く、18番は、第2打をグリーン中央へ乗せて、2パットのパー。昨年のANA PRINCESS CUPに続き、ステップ・アップ・ツアー3勝目を飾りました。よどみのないスイング。グリーン上でも淡々として、迷いがまったくうかがえない。ただ1人、アンダーパーの優勝は、自身のスタイルを貫いた証と思います。

 敗れはしたものの、今季からプロデビューを果たした工藤優海さんの健闘も見逃せません。今大会が2戦目。思い切りの良いプレーが目を引きました。一時は首位に立ったものの、残り5ホールで3つのボギーで後退します。18番も、攻めのプレーを展開。でも、ちょっと運がなかった。タフなコースで得た貴重な経験を、次へつなげてほしいと思います。

 また、初勝利を狙った坂下莉翔子さんは、ホールアウト後、「瞬時の判断を、ちょっと迷ってしまいました」と漏らしていた。難しい状況下になればなるほど、迷いは禁物。その時、勝負が動く-を実感した今大会でした。

(担当理事・寺沢範美)

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