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2018.4.13

首位発進の葭葉ルミ 背中で語ったプロの神髄

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2018年LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が13日、熊本県菊池郡菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,428ヤード、パー72)で開幕した。大会1日目は、大混戦。3アンダーで葭葉ルミが首位に立った。1打差の2アンダーは小楠理紗、永峰咲希。1アンダーの4位タイグループに鈴木愛、成田美寿々など10人がひしめく。 (天候:晴れ 気温:25.0度 風速:2.3m/s)

 プロフェッショナルの神髄を披露する。首位スタートの葭葉ルミには、一大ミッションがあった。キャディーは18歳、高校を卒業したばかりの研修生。「あの頃を、思い出した」という。

 「大学へは進学せず、プロを目指そう。時間がない。4年間の遠回りはできない、と考えた」と振り返り、「今回、ハウスキャディーさんをお願いしたら、研修生の女の子がついてくれました。一生懸命にやっている。そんな気持ちが練習の時から伝わってきた。頑張ってほしいなぁ。少しでも力になりたい。私がいいプレーをすることで、エールとして感じてくれたらうれしい。きょうは、あまり調子がいいとはいえなかったけど、彼女がやる気を引き出してくれました」と話した。

 プロの矜持である。気をつけたのは2点。「リズムを守る。クラブをしっかり振り切る」。連戦が続いている上に、寒暖差が激しいこの季節は、疲れがドッと出る頃だ。とはいえ、「ゴルフが仕事です。そんなことは、いっていられない」と自身を鼓舞した。フェアウェイキープは5ホール。チャンスはそれほど、多いとはいえない。「少しだけ、思考法を変えた。きょうは、5ホールもフェアウェイをキープしている。そんな感じで、前向きにとらえた」と解説する。

 「朝から結構、風が強かった。しかし、スタジオアリス女子オープンと比較したら、そよ風のようです」。それはそうだろう。瞬間最大風速20m/sを体験したばかりなのだから、なおさらだ。スタートからパーを積み上げ、チャンスを待つ。12番で3メートルのバーディーパットを決めると、続く13番も3メートルをきっちりと。2オンに成功した18番は、5メートルのイーグルパットをはずしたものの、楽々とバーディーフィニッシュである。今季は2度の優勝争いを演じているが、「まったくあせりはありません。こういう戦いをしながら、チャンスが来たらいいなぁ、と思っている。でも、第1日にいいスコアが出ると、身が引き締まる」。

 気負いはない。プレッシャーもない。自然体こそ、プロの証だ。

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