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2018.4.14

Day 2 プラスワン ショット

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

KKT杯バンテリンレディスオープン 熊本空港カントリークラブ(熊本県)第2日

 粘れっ。あきらめるな。今日1日、いったい何度、自分を鼓舞したのだろう。土砂降りの雨はいっこうにあがる気配がなかった。第2日、首位でスタートした葭葉ルミさんは、18番を迎える前に、イーブンまで後退。しかし、「どこかで魅せる」という勘のようなものが働く。すでに、大半のカメラマンは引き上げ、グリーンサイドで撮影しているのは、私を含めて2人だけだ。私事で恐縮だが現在、住んでいる墨田区出身のプロとなれば、応援しないわけにはいかない。

 最終ホール、10メートルのイーグルパットは、狙いすましたようにカップイン。これがプロの技だ。もちろん、その瞬間を撮影したが、最も印象に残ったのは、キャディーさんと抱き合う歓喜のワンショットだった。素晴らしい笑顔。これが、カメラマン冥利につきるというものか。ゴルフはスポーツというカテゴリーでいえば、動きが少ない。おまけに雨ともなれば、レインウェアを着用するため、色彩などかなり制限を受ける。

 しかし、F1などはサーキットに降った雨が光を反射して、いい絵が撮れるケースもある。マシンが水しぶきをあげるシーンも、なかなかのものだ。ゴルフでもそういうレベルになりたい。この日は、頑張ったごほうびをいただいた。もうひとつ。うれしかったのは、テレビインタビューが終了し、引きあげてきた葭葉さんが、プレスルームに立ち寄り、私のPCをのぞき込んで自身の写真に「ワォーッ」とほほ笑んでくれたことだ。勝負と仕事は、最後までわからない。

(戸村功臣=ゲッティ・イメージズ)

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