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2018.4.14

今季初Vへ 成田美寿々、青木会長のひとことが響く

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2018年LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が14日、熊本県菊池郡菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,428ヤード、パー72)で行われた。優勝争いは大混戦。首位タイの4アンダーで成田美寿々、藤田さいき、土田沙弥香。1打差の4位タイに三浦桃香、権藤可恋が最終日、逆転を狙う。 (天候:雨 気温:19.2℃ 風速:3.1m/s)

 土砂降りでも関係なし。成田美寿々が、ザ・集中力を披露した。上がりの3ホール、3連続バーディーで第2日を締めくくる。16番、5メートルのスライスラインを決め、17番は5メートルの、のぼりのフックライン。勢いに乗った18番、2オンを狙ったがわずかにはずれたものの、楽々とバーディーフィニッシュだった。「ようやく、最終日、いいところで戦うことができる。(特別賞の)最多バーディー賞も狙っている。攻めて、攻めて-を心掛け、明日は5アンダーを目標にプレーしたい」と言葉を弾ませる。

 今大会、心掛けたことがあった。「一球入魂」だ。気持ちをボールに込める。口にするのはやさしいが、実行するのは難しい。こんな伏線があった。「去年のHitachi 3Toursで(JGTOの)青木会長から、『以前の目の方が良かった』と、ひとこといただいて…。自分ではそんな感じはなかったけど、オフの間、いろいろと考えました」と明かす。

 そのための一球入魂だ。ただ、プロも人間。気持ちだけが先走っても、いかんともしがたい時もある。今大会は、心技体がきっちりと整った。なるほど、目の輝きが違う。「ショットの調子が良かったせいか、大けがもなく、きょうの後半はチャンスを多くつくることができた。雨は嫌いではない。また、前週のように寒さに苦しむこともなかった。半袖でプレーができたし、気温にも助けてもらえたと思う」。魂を込めてのプレーは、ギャラリーへ訴えるものが多い。

 「カギを握るのは、やっぱりティーショットです。1打目のショットで、可能性を消すのはよくない。最終日は、1番からより気を引き締めてプレーします」。ギラギラした光ではない。目の奥に、静かな闘志が宿った。

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