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2018.4.15

圧巻の大逆転 比嘉真美子、11人を抜き去った

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2018年LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が15日、熊本県菊池郡菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,428ヤード、パー72)で行われ、比嘉真美子が通算6アンダーで大逆転優勝。2位は通算5アンダーの成田美寿々、日本ツアー3試合連続優勝を目指した鈴木愛は通算1オーバー、20位タイに終わった。(天候:くもり 気温:15.6℃ 風速:3.9m/s)

 今日は、私の日。比嘉真美子の勝負勘がさえた。グリーン右エッジから10ヤード。58度の第2打は、「のぼりのスライスでした。クラブを構えた時、とてもいいラインだと感じて…。しかし、まさか、チップインとは思わなかった。あのショットが決まり、いい予感が漂ってきましたね」と振り返る。

 続く、2番は第1打を左へ曲げ、この日唯一のボギーを叩いたが、気迫がよりみなぎった。というのも、「最終日、私が7アンダーでプレーすれば、優勝に絡むチャンスが絶対にある。4番のパー5で2つ目のバーディーを奪うと、持ち前のアイアンショットがピンへ絡んだ。目標の7アンダーには届かなかったものの、18番では1.5メートルを沈め、66をマークする。

 一方、上位陣のスコアが伸びない。最終組から6組前でホールアウトした比嘉は、「やるべきことはやった」という表情を浮かべ、クラブハウス内のレストランでテレビ観戦をしながら、コーヒーを飲み、戦況をみつめた。「成田さんは、とても調子が良さそうだったし、まさか優勝できるとは思わなかった。1打差、足りなかったなぁ。運が良ければプレーオフに絡めるかもしれない。それに備えて、パッティンググリーンで練習をしていた時、優勝を知りました」という。

 2年前の熊本地震。大会へ出場するため、現地に滞在した。生まれて初めて、大地震を体験。「怖くて、怖くて仕方がない。とてもホテルの部屋にはいられないと思って、車の中で夜を明かした。お話をうかがうと、まだ仮設住宅などで暮らしている被災者の方がいらっしゃるということです。とても複雑だけど、私にできることは、いいプレーをする。それが一番。3日間、すべての1打に全力を込める。そう誓って、ティーオフした」。

 気迫がボールへ宿る。大混戦を制したのは、強い意志のパワーだった。「今年は、ここまでトップ3フィニッシュが、2回ある。調子が良かったし、心に少しだけ、余裕があった」と語った後、こんな話を打ち明ける。「私が、ルーキーのつもりで頑張ります、と話すと、もう中堅でしょう。そういわれます。確かに、今年のツアーは、10代の選手がたくさんいる。これまで以上に、若年化が進んだというか、フレッシュなパワーがみなぎっています」。

 今季の目標は、「公式戦を含む、3勝。今日の優勝はとてもうれしい。次へ進める」と言葉を弾ませた。なるほど、まだ1勝。志は高いほうがいい。

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