1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 鈴木美重子のプラスワンテック

2018.4.28

鈴木美重子のプラスワンテック

<Photo:Masterpress/Getty Images>

九州みらい建設グループレディースゴルフトーナメント 武雄ゴルフ倶楽部(佐賀県)最終日

 スリリングなプロ初優勝。蛭田 みな美さんが、新たな可能性を見出した、素晴らしいプレーを披露しました。これまでのステップ・アップ・ツアーでは惜敗続き。手が届きそうで届かない-それが優勝でした。「今回は勝ちたい。勝ちます」と、強い信念をもって臨んだ最終日。バック9で、勝負強さを発揮しています。特にあがりの3ホールで一度、譲った首位を奪回。ホールアウトすれば、3打差をつけていました。

 とはいえ、この日はOBからスタート。1番の第1打を大きく右へ曲げてしまった。「第1日も、暫定球を打った。ちょっと苦手意識がある。でも、トリプルボギーだけは絶対、避けなければいけない」。結果は、カラーから8メートルを決めて、ボギーで切り抜ける。この日、奪った4バーディー以上に、ここが勝負のポイント。私はそう感じました。

 アマチュア時代から期待を集め、今年がプロ3年目。何かを変えなくては、という理由で今オフは、ボールをあまり打たず、フィジカル強化につとめたそうです。それも、「楽しみながら、トレーニングをする」がテーマ。地元・福島県の羽鳥湖高原でスキー合宿を行いました。同期の山内日菜子さんなどと、「スキーって、こんなに楽しいとは思わなかった。滑ったのは、小学生以来。ゴルフとは違うスポーツを体験して、いい気分転換になった」と話しています。また、中嶋常幸さんにショットの指導を受け、きっちりとスイングをつくった。メリハリを効かせ、より高い集中力が身についたといえるでしょう。

 一方、一時は首位に立った、笹原優美さんの健闘も見逃せません。15番まで、いい流れをつくったものの、終盤3ホールで2ボギー。最終日のバック9は今回もドラマがありました。紙一重の勝負。この経験を、次に活かしてほしい。いい試合をみせてもらいました。きっと、勝負を見守ったギャラリーの皆さんも、同じ気持ちだったと思います。

(担当理事・鈴木 美重子)

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索