2018.6.8
個性派・小滝水音 ワイドな鮮烈デビュー
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)第2日
黄金世代、超個性派の出現だ。今大会、LPGAツアーデビューを果たした小滝水音が、抜群の安定感で2位に躍進した。とりわけ、2日間ノーボギーの内容には驚かされる。「アイアンショットが安定している。それから、コースのグリーンと、よほど相性がいいのでしょう。今回は1度も3パットがありません」。そのパッティングが、ギャラリーへ強烈なインパクトを与える。
アドレスが、1Wよりも広い85センチ。「遠くからみても私、だとわかるそうです。ギャラリーの皆さんが、覚えてくださるとうれしい。打ち方が独特。最初は、普通の打ち方でした。肩幅のアドレスで目の下の一にボールを置き、習っていた。でも、そのフォームではさっぱりカップインできない。どうしたらいいかと遊びながら工夫していた。そして、横峯さくらさんが1Wでワイドスタンス。そのマネをしていたら、今のようになりました」と話した。さらに、クロスハンドグリップについては、「小学3年生の時です。親戚のおじと一緒にゴルフへ行き、教わった。おじはとにかく研究熱心で、私も指導を受けると、ラインが出しやすい。ずっと、このグリップです」という。
今大会は主催者推薦選考会を突破して、つかんだもの。前週の日医工女子オープンで、予選落ちを喫したとは思えないほどの変身ぶりだ。「2日間、60台のスコアでプレーしたのは人生初。あと2日間、精いっぱいのプレーをします。QTランキングが194位だし、夏以降、ステップ・アップ・ツアーの出場権もない。運が良かったら、リランキングにひっかかって、LPGAツアーの出場権がとれるかもしれませんね」と笑顔を浮かべた。
さらに、初々しかったのは、「リーダーボードの上に、私の名前が載っている。今の内に記念写真を撮っておかないと…」。思わず、声援を送りたくなる。黄金世代はタレントの宝庫でもあった。
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