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2008.6.29

プロミスレディスゴルフトーナメント 最終日

 2008年度LPGAツアー第16戦『プロミスレディスゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が兵庫県加東市のマダムJゴルフ倶楽部(6,514Yards,Par72)で開催された。

 本日の最終日は、前日の天気予報で梅雨前線の活発化に伴い、雷を伴った激しい雨が降る見込みと言われていたが、会場となるマダムJゴルフ倶楽部上空では、幸いにも小雨が降る程度で無事に競技が行われた。その中、通算10アンダー単独首位でスタートしたプロ3年目の有村智恵が、4バーディー、ノーボギーの68と完璧なゴルフで、通算14アンダーまでスコアを伸ばし、歴代賞金女王・不動、大山らの追撃を振り切り、悲願のツアー初優勝を飾った。5打差の2位には大山志保、さらに1打差の3位タイには、ハーフ終了時点で一時首位に並ぶ猛追を見せた不動裕理と韓国のリエスドが入った。2週連続優勝を狙った三塚優子は、スコアを伸ばすことが出来ず、通算6アンダー6位タイに終わった。

 自身初となる単独首位で迎えた最終日最終組。有村は、初Vへのプレッシャーからか、前半はチャンスにつけるも中々決められない苦しい展開だった。同組で回った同郷の先輩・不動は、7番ホールからの3連続バーディーで、ハーフ終了時に一時首位に並ぶ猛追を見せた。「7番、8番で同じくらいの2mスライスラインを両方外してしまって、不動さんに(バーディー)入れられてしまったんですけど、逆に追いかけられる立場より、不動さんが良いプレーしていたので、今日の不動さんのプレーに追いつこうと思って」と気持ちを切り換え、サンデーバックナインを迎えた。

 折り返しの10番、3連続バーディーで波に乗ったかと思われた不動だが、ティーショットをバンカーへ入れ、続くセカンドショットもバンカーで痛恨のボギー。一方、有村はセカンド残り166Yを5番アイアンでピン手前3mに寄せ、それをキッチリと沈めて、一気に2打差をつけた。「10番ホールで不動さんと並んだ時に、向こうがボギーで、こっちがバーディーをしっかり沈めることが出来たので、あれでだいぶ楽になりました。流れがきたなと思いました」と、有村に初Vへの追い風が吹いた。「ゴルフは何があるか分からないし、最後の最後まで手を抜かずに頑張ろうと思いました」とその後は、初Vのプレッシャーにも負けず、スコアを伸ばし続け、終わってみれば2位に5打差をつける圧勝劇で、悲願のツアー初優勝を成し遂げた。

 2006年度LPGAプロテストトップ合格の“大器”がプロ参戦59試合目で掴んだ初勝利。ついさっきまで優勝争いをしていた三塚や原が18番グリーンに祝福しに駆け寄ってきた。「人の優勝は泣けるけど、自分が優勝する時は泣かないんだろうなと思ってました。でもさっきまで争っていた三塚さん達が駆け寄ってきてくれて、思わず泣いてしまいましたね」と大粒の涙をこぼした。

 優勝会見で初優勝の実感を聞かれ「自分は勝てないんじゃないかと思ってたけど、やっときたな~と思いました。最初はすぐに勝てると思ってたし、身近な人が先に勝っていって、去年三塚さんとか私より後からプロデビューした人が勝ったりした時は、自分に何が足りないんだろうと問い詰めたこともありました。でも今日の優勝は、実感はまだわかないけど、不動さんと戦えて、このプレッシャーの中で、ノーボギーでしっかり回れたのは本当に自信になります」と話していた。念願の初優勝を遂げ「オフから年間3勝して頑張りますと言ってたんですけど、目標忘れかけた時に勝てたんで、あと2勝頑張りたいと思います」と次への目標を掲げた。

<通算9アンダー 2位 大山志保>
今大会で3戦連続の2位と好調を維持。「最後のバーディーは自信になりました。最高のラウンドでした。次優勝する時は、強いプレーで優勝したい。(3戦連続2位は)なろうと思っていた訳じゃないので、優勝を狙っているので・・・・」

<通算8アンダー 3位タイ 不動裕理>
「昨日からショットが良かったし、パターも入っていた。自分が伸ばさないといけなかったけど、ダボで楽にさせてしまったかな。でも有村さんは良いプレーをしていたので、追いつけなかったと思います。初優勝とは感じさせない良いプレーでした」。

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