吉田弓美子－強運を味方に好発進

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

アース・モンダミンカップ　カメリアヒルズカントリークラブ（千葉県）第1日

　運気上昇。吉田弓美子が来た。2位タイ発進に笑みがこぼれる。「ノーボギーで、プレーできたことがうれしい」という。好調を引き寄せたのは17日、ニチレイレディス最終日の17番で達成したホールインワン。「狙いがピタリ。そんなショットではなかった。にもかかわらず、ホールインワンということは、勝負運が上向きつつある証明と捉えた。今回は、それほど得意といえるようなコースではないから、よけいです」と手応えも感じている。

　好調を引き寄せた要因は、4シーズンぶりに復活させた、ロングシャフトのパター。今回が3試合目だ。「アンカーリングが禁止になって、それ以降は使っていません。ただ、気分転換に使ってみると、なかなかいい感じ。シャフトを少し切り、ルールに抵触しないスタイルでプレーしている」と解説。型にとらわれない、この思い切りの良さがもたらした好スコアだった。17番が3メートル、18番の6メートルという連続バーディーは、大いなる可能性と自信を得たことだろう。

　とはいえ、次への備えもしっかり。通常の練習では、レギュラーサイズのパターも使用している。いわゆる二刀流だ。ただし、ロングシャフトでは、「かっこういいガッツポーズができない」。なるほど、と思う。ちなみに、最近のマイブームを質問すると、「甘酒」と小声で話した。「ドーピングには、ひっかからないでしょう…」とはご愛敬だ。疲労回復に効果かがあり、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などが豊富。

　一方、甘酒は夏の季語だ。体力勝負のこれからにいい。ごひいきは、「8月第1週の大会で、特別協賛社の製品です」と気配りは、さすがだ。