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2018.8.3

プレーで証明 申ジエ、圧巻の首位 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー22戦『北海道 meiji カップ』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)が8月3日、北海道北広島市・札幌国際カントリークラブ島松コース(6,493ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、存在感を示したのは申ジエ。6アンダーで単独首位に立った。2位タイは大混戦。3アンダーで酒井美紀、一ノ瀬優希など10人が追う展開。(天候:晴れ 気温:28.5℃ 風速:4.0m/s)

 三十にして立つ-とは、論語の而立。6バーディー、ノーボギーのロケットスタートを切った、きょうの申ジエは、まさにその覚悟の表れを披露したかのようだ。「ここしばらく、ショット、パッティングで悩むことばかり。とにかく、毎日の差が激しい。でも、きょうは迷いなくプレーができた。久しぶりのナイスプレーです」と言葉を弾ませた。好調の要因を質問すると、微笑みを浮かべる。

 「特別協賛の明治グループさんの、お菓子をたくさんいただいたからでしょう。選手は、甘いものを食べると、とても気分がよくなるもの。当然、いいプレーができますね。スイーツな気持ちをみんなで、分かち合える大会。スタッフの皆さん、全員がやさしいです」と続ける。一方で、「ミスが3回ぐらいあった」とも。ところが、熱視線を注がれ、思わぬパワーを発揮したという。

 韓国から、今季のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップへ出場した、2017年、韓国ツアーの賞金女王の、イジョンウン6が応援にかけつけた。「きょうは18ホール、ずっとついてくれました。後輩の前では、やはり格好いいところを見せたい。今週、韓国ツアーはオープンウィーク。そこで、今年はプレッシャーを感じて去年のようなプレーができない。私に相談したい、とのことで来日。そこで、きょうはいい影響を与えられるように、集中力をもってプレーした。少しは、力になれたでしょうか」と舞台裏を明かす。

 また、現在、英国で開催中の全英リコー女子オープンの出場権もあった。ところが、「全英に出場することは素晴らしいことだと思ったけど、私は今大会でファンの人たちと一緒にプレーすることが、大きな意味がある。そう決断しました」。2014年の今大会で優勝した実績がある。「出場する試合、すべて目標は優勝です。特に、北海道ではこれまでもよい成績を残しているから、ファンも多い。大きな声をかけてくださるから、パワーになりました」と感謝のメッセージを伝えた。

 30歳の元世界女王。改めて、すごいと感じる。言葉よりも自身で見せた。そして、ギャラリーまでも、魅せたのだ。

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