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2018.8.25

Day 3~プラスワン 権藤可恋

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)第3日

 2018年、開幕戦からフル出場を続けている。権藤、権藤、雨、権藤……ではないが、連戦をいとわずこの日も清々しい笑みで取材に応じた。「第1日、第2日、そして今日、しっかりとやるべきことを行って、最終日に備えます。今回は忍耐がものをいう」。明日のチャージを狙う。

 今季からリランキング制度が導入され、スポットが当たる1人。もっかの賞金ランキングは31位。2,177万3,379円を稼いだ。プロ4年目で大躍進といっても過言ではない。感心するのは落ち着き。それから、着実にステップアップを図るプランニングだ。大言壮語はいわず、プロ転向時から5年計画を立てた。「毎年、少しというか、ちょこっとずつ良くなっている。技術でいうとショットの精度。距離感です。来年は5年目。初優勝するために、準備するシーズンだと思っている」。軽々しく優勝、といわないところがいい。22歳でも、地に足がついている証拠だ。

 さらに、自身の信念を曲げることもない。こうと決めたら、着実に歩む。たとえば、最終プロテスト。「最終まではいっても、あと1打が足りない。それならLPGAツアーに、全力で取り組んで力をつける。だから今年もテストを受験しなかった」という。他の選手から以前、そんな話を耳にしたが、結局は受験を選択。権藤だけは信念が揺らぐことがなかった。

 そこで、1打の重みを改めて語る。「前週、あと1ストローク伸ばしていたら……」。CAT Ladiesは11位タイだ。もし、1打伸ばしていれば、日本女子オープンの出場権が得られた。とはいえ、後悔よりも反省の言葉ばかりが聞かれる。「オープンウィークから、1週あいて、そこから3戦連続で予選落ち。それも、カットラインから1打足りない。2打足りない。もうちょっと考えてプレーすれば何とかなったかも。でも、後悔先に立たず、です。日本女子オープンの週は、お休みをいただいた、と思いましょう」。

 ただし、賞金シードだけは、1日も早く当確を-の気持ちが言葉に宿る。「2,400万円、いや2,500万円にしたい。焦ってはいないけど、できるだけ早い方がいいです。来年へ向けて、新しいクラブなどを試合でためしたい。練習と、試合とはまったく状況が違います」と話し、続ける。「今年、フル参戦しながら、臨機応変を覚えた。去年まで、たとえば睡眠は逆算し、決めていたのです。でも、その時の体調、気持ちなどでたくさん眠りたい。そわそわして眠れない時もある。プレーも同じでしょう」。

 さらに、成績があがったことで、知名度が浸透している。以前、佐賀県鳥栖市出身で、しかも権藤という姓から、伝説の権藤博投手をご存知ですか、と質問を。そのことを覚えていて、「今年、うれしかったのは、試合を観戦にいらした権藤(博)さんから、『あなたが、権藤さん』と声をかけてくださいました。お会いするのは初めて。でも、スタート時間が迫っていたから、ごあいさつだけでした。心残りです」と明かした。

 ちなみに、ミステリー界の生ける伝説、直木賞作家の原寮氏も同郷で在住だが、こちらはご存じなし。もうすぐ、読書の秋を迎える。ぜひ、一読をとすすめたい。

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