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2018.9.6

北へ届け- 小祝さくらのメッセージ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 アジアナンバーワン決定戦、『第51回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)が9月6日、富山県射水市・小杉カントリークラブ(6,605ヤード/パー72)で開幕した。好天に恵まれ、第1日は大混戦。5アンダーで小祝さくら、申ジエ、鬼頭桜、濱田茉優が首位に立った。1打差の4アンダー、5位は原江里菜、葭葉ルミなど8人。復帰戦の鈴木愛は2アンダー、20位タイにつけた。ディフェンディングチャンピオンの李知姫は2オーバー、81位タイ。(天候:晴れ 気温:32.7℃ 風速:4.4m/s)

 北海道で6日、未明に起きた震度6強の地震は、北広島市出身の小祝さくらにとっても、衝撃だった。「今朝の起床は、午前3時30分。ちょっとすると、祖母から連絡があったと母から知らされた。あわてて、テレビのニュースをつけ、ビックリ……。実家は、ずっと停電しているらしい」と言葉少なに語っている。

 そんな出来事があっただけに、この日のプレーは精神力の強さを表す証明だろう。5バーディー、ノーボギーの67。前週を上回る調子の良さ。「今日は、ショットがぶれなかったです。グリーンをはずす気がしなかった。とてもいいイメージです」と、一転しにこやか表情を浮かべる。4、17番のパー3で2つのバーディー、それから、11番は「2オンを狙った。それから、15ヤードのアプローチで10センチです」。

 2日、プロ初のプレーオフは、元世界一の申ジエが相手だった。「終わった時は、それほどでもなかったけど、やっぱりショックが大きい。特に岐阜から富山へ、車で移動する約4時間超の間、「負けた悔しさがこみあげてきた。泣かないように思われるけど、少しだけ涙が出て……」。ただし、翌3日になると気分を一新させている。「前週で後悔したのは、17番の第2打で7Iと8Iを使うか迷い、7Iを選択したこと。もうひとつ、プレーオフでフェアウェイキープができなかった、2点が悔やむところです」と説明を加えた。

 とはいえ、悔やんでばかりはいられない。次のチャンスを活かせばいいわけだ。もう一度、プレーオフをやりたいか、という質問に、「今週ですか」と話し、ひと息入れた。続いて、「できたら、やってみたいです。そこまでいけるかなぁ。でも、チャンスがあれば挑戦します」と気合を込める。

 「地震のことはよくわからないけど、温帯低気圧に変わった台風21号の被害もすごかったそうです。私のホームコース、札幌リージェントゴルフ倶楽部は屋根が飛ばされ、コース内の木が倒れたみたい」。小祝が今、できることは、プレーへ集中し、好成績をあげることだ。ちなみに、好きな食べ物を聞くと、「桃です」と間髪を入れず答える。「香り、味、私にとってこれ以上の好物はありません。そういえば、今年はまだ1度しか食べていません。早く食べておかないと、旬が過ぎてしまう」と教えてくれた。

 古くから、桃には邪気を払うパワーがあるとされている。また、花言葉は天下無敵。好スタートを切った、今大会にふさわしい大好物ではないか-。

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