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2018.9.8

申ジエが首位 THE MAJORへ前進

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 アジアナンバーワン決定戦、『第51回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)大会第3日が9月8日、富山県射水市・小杉カントリークラブ(6605ヤード/パー72)で行われた。朝から雨が降り続く、タフなコンディション。第1日から好調の申ジエが、通算12アンダーへスコアを伸ばした。3打差の2位、通算9アンダーはジョンジェウン。通算6アンダーの3位タイに有村智恵、大山志保など5人が続く。(天候:雨 気温:22.6℃ 風速:2.4m/s)

 申ジエ、14番のバンカーショットをギャラリーは、どうとらえたか。第4打はドロップした後も、ボールが雨で締まった砂へ埋もれた難しいライだった。ピンまでの距離は20ヤード。60度のスーパーショットは、ピン奥3メートルについた。

 「ボールが、どう飛んでいくのか…。全く予想ができません。度胸を決めて、大きくスイングをし、フィニッシュを短くした。あす、もし、優勝することができたら、このワンショットがターニングポイントになると思います」。このホール、3メートルを沈め、パーセーブする。仮に、外れていたら、「12、13番の連続バーディーはなかった」と話す。

 同組だった大山志保は、「あのバンカーショットは、本当に、本当にすごかった。テレサ(ルー)のきれいなスイングと、抜群の飛距離も見せてもらったし、とても楽しい1日。雨が降っていても、あっという間の18ホールです」と笑顔で語っている。

 そして、スーパーショットとともに、申はこれまた珍しいOBまであった。14番、第1打を左へ曲げ、「私の人生で、確か7回目のOBだと思う」。良いことがあれば、悪いことがある-の典型だ。というわけで、「コースには、人生がつまっている。最終日も、エピソードには事欠かないでしょう。この試合を勝ちたいです。でも、皆さんが感じるほど、優勝することは簡単ではない。残りの18ホール、とにかく集中することだけを考えます」と慎重だ。

 この日、最終組のギャラリーに混じり、予選落ちを喫したプロ3年目、但馬友が観戦。その姿に、自身の若き頃をオーバーラップさせている。「優勝したいと言葉にするのは、簡単。もちろん、たくさんの練習が必要です。でも、今日のようなタフなコンディションで、大山さん、テレサさんがどんな技を見せるか。メジャーのようなテクニックが試される、真剣勝負を目に焼きつけることは、かけがえのない財産になるはずです。私も、キャリアをスタートさせた当時、そうして勉強を積んできた」と教えてくれた。見て覚え、その上で、先輩プロへ質問をしてきたそうだ。

 40歳の大山がいみじくも言った。「今日、同組の2人は年下だけど、それは関係ない。彼女たちのプレーをみて、私もいいプレーができた。もっと、学びたい」。つつましくあれ、さらに向上心をもって-これがTHE MAJORである。

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