2018.9.8
Day 3 ~ プラス ワン 小祝さくら
<Photo:Matt Roberts/Getty Images>
日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 小杉カントリークラブ(富山県)第3日
崩れそうなピンチを迎えても、ジッと耐える。故郷を襲った北海道地震。それでも、元気な姿を見せようと、奮闘中である。ムービングデーは72だった。「毎日の目標は5アンダー。達成できても、できなくても、目標はあったほうがいい。最終日も5アンダーを目標にします。気持ちを切り替え、しっかりとバーディーをとる。はまる日、叩く日もあります」という。
ド派手な活躍で、ツアーへ新風を吹き込む、黄金世代。ところが、プレー以外、とても控えめなのだ。うつむき加減でほほ笑む。ウェアなどもおとなしいデザインを選ぶ。「小学生の頃から、人より目立つのが嫌いです。今も変わらない。すべて、地味に-が合っているし、落ち着きます」と真顔でいう。イボミ、キムハヌル、鈴木愛などと同じブランドを着用している。ところが、20歳にもかかわらず、なぜ、シンプルな組み合わせが多いのだろう。不思議に思っていたことを質問し、自身が話してくれた。
とはいえ、賞金ランキングは、もっか7位。プロ2年目でこの大躍進は、さながら黄金世代のトップランナーへ躍進の証明かもしれない。すでに、全国区の知名度を得たが、「特別、何も思いません。新聞などで、私のことが掲載されていると、祖母は大喜び。でも、私はあえて意識をしないようにしている。たとえば、自宅でテレビに映っていると、サッと2階へ行ってしまう」とプライベートの一面を明かしている。
目立つのが嫌いは現在も、同じだ。その上で、「インスタグラムも、私の顔が映っているものは絶対にアップしない」という徹底ぶり。ただし、連日の取材攻勢にも、イヤな素振りは全くない。好意的だ。この日も、先輩プロの取材が終了するのを、インタビュールームの外で、直立不動で待っていた。初々しい。常に、取材も本音が飛び出す。ちなみに、かわいいといわれたら、という問いに、「お世辞だと思います」といった具合。本人がいう地味というよりも、謙虚の2文字が当てはまる。
そうはいっても、唯一の例外があった。「スコアで目立つことは、うれしい」。きっちりと、落ちがついた。最終日の猛チャージ、乞うご期待。
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