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2018.9.13

ピンチはチャンス 鈴木愛、災い転じて-

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 LPGAツアー第28戦『マンシングウェアレディース東海クラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が9月14日、愛知県美浜町・新南愛知カントリークラブ美浜コース(6,446ヤード/パー72)で開幕する。13日はプロアマトーナメントが行われた。

 焦りではない。鈴木愛の闘志が体内でマグマのように燃え盛っているようだ。2017年賞金女王の自覚が、そうさせているのだろうか。「ちょっと様子見の感じだった、前週よりショットの練習を行った。そのせいか、ちょっと痛めている右手に違和感がある。でも、今週初め、主治医の先生の診断では少しずつ良くなっているとのことです」と現状を説明した。

 今大会は、ウェア契約を結ぶ、メーカーが主催する大事な試合だ。形よりも結果を最優先することを誓っている。「とにかく、コースマネジメントをより慎重に行わなければなりません。前週も、久々とはいえ予選ラウンドの2日間は、まずまずのプレーができたと思う。でも、決勝ラウンドへ入ると、良いショットは出ても、結果が…。凡ミスもあった。きれいなショットでなくてもいい。結果につながらなければ何もなりません」と力を込めた。

 現在、賞金ランキング2位のアンソンジュがこんな話を。「(鈴木)愛さんは、やっぱりすごい。でも、さすがに前週はブランクがあったから4日間、調子を保つことができなかったみたいです。しかし、実戦の勘さえ取り戻せば、また前半戦のような快進撃がスタートするかもしれません」と見ている。ちなみに、賞金ランキング首位の申ジエは、右手首痛のために欠場。「申ジエさんには、負けない」と宣言しているだけに、ちょっと拍子抜けの感じがしないでもない。

 しかし、今回の鈴木は冷静沈着。申には触れず、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯は、欲が出すぎたかなぁ。第1日、第2日が良かっただけにそう思います。とにかく、ひとつでもふたつでもスコアを伸ばしたかった。この先の教訓にします」といったあと、「欲張らず、今、自分の現状をしっかりと把握する。身の丈のプレーを」と続けた。

 敵は己の中にある。なぜなら、右手首痛の不安は解消したわけではない。「無理をしない範囲で、量より質をあげる。それでも、残り試合で1、2勝をしたい」。自身の可能性を確認しながら、無限大の能力を引き出す。壮大なテーマへ挑戦する。

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