2009.8.9
アクサレディスゴルフトーナメント 最終日
LPGAツアー第18戦『アクサレディスゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が苫小牧ゴルフリゾート72エミナGC(6,375y Par72)で行われた。
天候:くもり、気温:20.2℃、風速:3m。涼しい天候となり、絶好のコンデションで行われた最終日。混戦となった最終日を制したのは、米ツアーから一時帰国した上田桃子。途中5人が首位に並ぶ大接戦となるなか、勝負の行方は通算11アンダーでホールアウトした上田桃子、有村智恵、李知姫(イチヒ・韓国)の3人によるプレーオフに突入。1ホール目で有村が脱落し迎えたプレーオフ2ホール目。セカンドショットをピンに当てるスーパーショットを魅せた上田が難なくバーディーを決め、約10ヶ月ぶりとなる、嬉しいツアー通算8勝目を飾った。
李との一騎打ちとなったプレーオフ2ホール目(350ヤード・パー4)。右のラフから放った131ヤードのセカンドショットはカップに吸い込まれるかのようにピンに一直線。ボールはピンに当たり、惜しくもイーグルはならなかったが、優勝を決定づけるスーパーショット。上田自身も「今週は久々に良いと思うくらい、ショットが良かったです」と語る絶好調のショットが、勝負所で冴えた瞬間だった。
今年の3月以来となる国内ツアー参戦で優勝した上田は「米ツアーは“苦しい”の一言でした。言葉の壁や、結果が出ないイラ立ちもありました。今まではただ“勝ちたい”と思うあまりに、具体的な目標を失っていました。でもUSオープンで棄権しようと思うくらいに追い詰められて、“USオープンに絶対勝ちたい!”と思いました。それからは明確な目標が出来て、今週もいい準備が出来ました」と精神面での大きな変化が優勝に繋がった。「アメリカではバーディーを取っても“まだ取らないと”と焦っていました。でもこの試合で落ち着いて自分のゴルフを出来たのも、明確な目標が出来たからですね」。今回の勝利で大きな自信をつけた上田が、次週のNEC軽井沢72ゴルフで、そして米国での飛躍を誓った。
2位タイ 李知姫
「惜しかったです。今日は私の日じゃなかっただけ。ついてないところもあったし、チャンスが取れなかった。プレーオフ2ホール目のセカンドショットは寄せきれませんでしたね。でも、いい流れはきています。来週の試合に向けて、このいい流れのままいきたい。次の優勝を狙います」。
2位タイ 有村智恵
「まさかこんな展開になるとは思わなかったです。17・18番で上げてここまでこれたのは成長かなと思いますね。特に本ホールの18番は、緊張の中でもうまく入れる事ができたので。ただ、プレーオフでは簡単に負けてしまって、まだまだだなと思います。後半は緊張してたけどいいプレーが出来たので収穫はありました。もっと上を目指して頑張ります」。
棄権 大山志保(最終ラウンドスタート前、首痛のため)
「昨日練習を終えたら、バックスイングが痛みで上がらなくなってしまって。昨夜、出来るだけのことをやろうと鍼やマッサージを受けたんですけど…。今までで初めての痛みです。痛みには強いほうだけど、我慢できませんでした。せっかくいい位置だったのに残念です」。
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