ＣＡＴ　Ｌａｄｉｅｓ　第1日目

2009LPGAツアー第20戦　『CAT Ladies』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）の初日が、神奈川県足柄下郡箱根町の大箱根カントリークラブ（6,648Yards,Par73）で開催された。

天候：くもり、気温：23.2℃、風速：5m。箱根の高原らしく、涼しい風が吹く過ごしやすい天気のなか行われた初日。上位陣が混戦となるなか、4アンダーでトップに立ったのは、ディフェンディングチャンピオンの古閑美保、現在獲得賞金ランキング1位の諸見里しのぶ、そして飯島茜の3人。1打差の4位には福嶋晃子、横峯さくら、三塚優子ら8人が続いている。

「（優勝した）去年よりショットが良かったです」という古閑。そのコメント通り、奪ったバーディー5つが全て2ｍ以内のチャンスとショートアイアンが冴えた。その一方で「3～4ｍのチャンスは全て外しました」とパッティングには少々課題が残るラウンドだったよう。シーズン序盤に痛めた手首も「今は全然気にならない」と体調は万全なだけに、今後のパッティングの出来次第で、昨年の賞金女王の本来のプレーが最終日まで見られそうだ。

そして今季3勝、獲得賞金ランキングも1位と絶好調の諸見里。しかし今日はショットが絶好調の古閑とは対照的に、「思った球が打てなかった」と連戦の疲れのせいか、ショットの調子はあまり良くない様子。それでもこの日はチップインやロングパットが決まり、終わってみれば4アンダーの首位タイ。本人も「めちゃくちゃナイスプレーだったと思います」とこの結果には大満足だったようだ。ショットが悪くても「すごく冷静にやれています」。一回り成長した精神力を武器に、明日も主役の座は譲れない。

同じく首位タイに立った飯島は「今週はパットが良くて、ショートホールで長いのが入りました」と課題のパッティングが好調。先週の試合中にパッティングが好調な選手からヒントを得たという“クロスハンドグリップ”に換えたことが功を奏したようだ。「今までの4勝は偶然全てクロスハンドで、何かあるのかなって。クロスハンドは合っていると思います」と好調時の自信を取り戻した様子。「今日は楽しく回れたから、あと2日楽しく回りたいですね」と口調は明るい。