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2018.11.15

権藤可恋 我が道でVを

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)第1日

 4度目は選択肢になかった。権藤可恋は独自のスタイルを構築し、2018年のシーズンを戦っている。そして、来季の賞金シードを確定させた。「今回がシーズン最終戦になるかもしれない。もう1度、開幕前の気持ちに戻り、今回を戦うつもりです」。第1日、7バーディー、1ボギーの66をマークした。3試合連続の予選落ちが信じられないようなプレーで、2位スタート。

 最も、印象に残ったバーディーは14番、6メートルを決めたことだ。「素晴らしいボールの転がり。そして、カップインの瞬間、とてもいい音がした」という。「富士通レディースで、シードが確定。ホッとしました。でも、その安心感が連続の予選落ちにつながったのかもしれない。ということで、今回はきっちりとやり遂げて終わりたい。来シーズンへ向け、調子が悪い時、いかに耐えられるか。レベルの底上げをしなければ、強い選手にはなれません」と語る。

 今季から規約がツアー優勝、もしくは賞金シードを獲得すれば、LPGA会員に-という改革がやる気を倍増。いや、3倍増させている。「これまで、プロテストは3回受験し、最終までいってもあと1打が足りない。もう、テストはイヤ。開き直って後がないつもりでオフから準備をはじめた」。3つの目標ができたそうだ。①トップ10へ入ったことがない。18年は必ず実現。②シードをとってLPGA会員に。③常に20位前後へ入るイメージをもつ。

 「昨オフは基本を120%ぐらい徹底的に行った。難しい局面を想定するより、フラットなライから思い通りの球筋が打てるからです。午前は練習場。午後がコースで、夜間はジムで体力づくり。毎日がその繰り返しです」と説明した。さらに、「序盤からエンジンをフル回転。他の選手が試合勘を取り戻す前に、賞金を稼ぐ」と綿密に戦略を立てたのだ。すべて自身が考えた。プロを目指すことを明確にした高校入学時から、コーチをつけず、創意工夫を重ねて今日まで取り組んでいる。

 「私の考えと、コーチの理論を融合させるのは難しい。それと、緊張した場面では、体に染みついたスイングでなければ失敗が多い。1人でやっているのは、コース内で打てるショットを身につけるためです」。ごもっともなお話の数々は、経験から得たものだ。我が道は、勝利へつながるか-。

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