2018.11.16
Day 2~プラスワン キム ヘリム
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)第2日
撤退の覚悟で、必死の毎日が続く。「きょうは、ミドルパットがすごくいい。5メートル前後のバーディーパットが2つ決まった」と話す。昨年のサマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント、衝撃デビューが忘れられない。今季は韓国と日本、2つのツアーを転戦。しかし、花も折らず実も取らずの状況に陥ってしまうとは、想定外だった。
Kyochon Honey Ladies Openで韓国ツアー、史上4人目の同一大会3連覇を飾ったことが大きく取り上げられたものの、日本ツアーは18試合へ出場し、トップ10がわずかに2回だけだ。賞金ランキングが61位。このままでは来季の出場権が危ぶまれる。「今年の不振は、環境の順応力だと思います。両国のツアーを行き来して、ちょっと慣れてきたら、また次へ。変化の適応がうまくいかない。特に日本は新しい環境です。言葉の問題などいろいろありました」という。
とはいえ、「ようやく、最近は日本に慣れたと感じている。当然、調子が上がってきた。だけど、シーズンが終わってしまう。でも、ラストチャンスが訪れた。今大会の開幕前から、可能性がある限り全力でプレーしようと誓ったのです」。第2日、67をマークし、6位へ浮上している。現状をキープすれば、逆転で賞金シードを獲得できる。乾坤一擲の勝負。
「もし、シードをとれなければ、日本ツアーをあきらめようとも考えている。QTは試合と違う緊張感が伴う。怖いです。ただ、コンビを組んだキャディーさんなどからは、日本語が上手になってきた。そう、おほめの言葉をかけてくださる。もっと日本でプレーをしたい。この試合にかける私の意気込み、わかっていただけますか」と直立不動で語っている。
プロゴルファーを目指すため、高校時代にヘリムと改名。漢字で表記すると、楷林だ。読んで字のごとく「日が昇る林の意味です。プロゴルファーにはぴったり。それ以前は未知(ミジ)でした」と教えてくれた。ちなみに、お気に入りの日本語は、「すごい」。最終日、「みなさんから、すごいといってほしい。悔いが残らないラウンドを、あと2日間したいです」と気迫がみなぎった。
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