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2019.2.19

2019ルーキー特集 第12回 ケーシー・コモト

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

(※掲載は取材順)

 恒例のルーキー特集をお届けいたします。開幕まで1カ月を切り、各選手が総仕上げの時期。2018年最終プロテスト合格者の今をレポートしました。

 ケーシー・コモト 1995年6月2日 米国ハワイ出身

 重ねたラウンドの数だけ、人生がある。何とも哲学的だが、7歳でクラブを握ったきっかけをうかがって、思わずヒザを叩いた。「父がすすめてくれた。人を成長させるスポーツは、ゴルフだって…。マナーやエチケットが知らないうちに身につく。確かに、そうでした。クラブを握るたびに感謝をします」。

 日系4世である。LPGAツアーを選択したのは、これまた人生修行だった。「日本に家があるわけではないし、家族もハワイにいます。ただ、自分の知らない世界がたくさん、日本にはあると思います。プロとして強くなるには、慣れないことがたくさんあったほうがいい。技術を磨くことはもちろんですけど、日本語の習得やさまざまな文化を体験しながら生活をすれば、人としてもっと成長できると思いました。シーズン中は、ホテルや友だち、親戚の家にお世話になりながら試合へ臨みます」と頼もしい。

 さらに、続ける。「幼少時、毎日の練習で少しずつ上達していくところがうれしかった。そして、年齢を重ね大きな試合に出るようになってからは、世界中のゴルファーが同じコースに集結。コミュニケーションをとりながら、私と違う考え方、違う文化があることを知って、もっとプレーに打ち込むようになった。私の当たり前は、当たり前ではない。世界中のゴルファーから学んだことです」と力説した。

 もっとゴルフへ打ち込むきっかけは、米ツアーで大活躍した宮里藍。「あれほど体形が違っても、世界のトップと互角以上に戦えるのか。私のやる気をもっと引き出してくださった恩人です。もっとも影響を受けたのは、ショートゲーム。藍さんを心から尊敬しています」という。趣味はハイキング。日本人の感覚からするとオヤッと思いがちだが、「ハワイではとてもシンプルな趣味。日本の感覚でいうと、富士山を登るようなイメージがあるけど、ハワイは15分あれば登れるような山がすぐ近くにある。どの島に行っても海が見えて、ロケーションが抜群。ハイキングはトレーニングにもなります。フィットネスクラブへ通うよりも、ハイキングでしょう」。

 ちなみに、好きな日本語は「成長する」だった。自身のルーツ、日本は黄金の国になるのだろうか-。


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