中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン　最終日

不動裕理、1年7ヶ月ぶりの復活優勝！

　2010年度LPGAツアー第11戦『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）の最終日が、愛知県豊田市の中京ゴルフ倶楽部石野コース（6,484Yards,Par72）で開催された。

　天候：雨、気温：18.2℃、風速：1m。小雨がパラつくあいにくの天候となった最終日。この日首位スタートの不動裕理はスコアを2つ伸ばしてトータル13アンダーとし、後続の猛烈な追い上げからリードを守りきって今季初勝利。2008年の『富士通レディース』以来、1年7ヶ月ぶりの優勝でツアー通算47勝目を挙げた。2位は3日間全ラウンドで60台のスコアで回り、トータル11アンダーをマークした韓国の金ナリ（キムナリ）。3位には10アンダーの藤田幸希が入った。

　ツアー通算47勝目を挙げた不動は、「優勝を生むのって大変だなあと思いました。出だしはそうでもなかったのですが、どんどん緊張してきて思ったプレーができず、苦しみました」と、この1年7ヶ月ぶりの優勝は緊張の連続だったと話す。今シーズンは最終日にスコアを崩すことが多く、優勝争いには絡むものの勝ちきれない展開の試合が続いた不動だったが、この日はプレッシャーの中で3バーディー・1ボギーとアンダーパーにまとめて自力で勝利を手繰り寄せた。「優勝できなかった期間は、いろいろな経験ができて、その結果今日の優勝があると思います。自分を成長させた期間だと思っています。これまで優勝できなかったのはプレー自体は全然悪くなく、たまたま優勝できなかっただけで、この優勝で運を引き寄せられたかなあと思います。」と、晴れやかな表情で語った。「この勢いに乗ってまた優勝できるよう頑張ります」。復活を遂げた不動が、ツアー通算50勝の大記録に向けて新たな一歩を踏み出した。

2位　金ナリ（キムナリ・韓国）
「今週は良かったです。長いパットもいっぱい入って、パーをキープできたことが良かったです。バーディーを取ることよりパーをキープすることのほうが大事だと思っていたので。（点数をつけるとしたら？）これだけの雨でしたし、100点あげてもいいと思います（笑）。（次はもっと上を狙う？）そうですね。がんばります」。

3位　藤田幸希
「もう1つ2ついけたかもしれないですね。（今日スコアが伸びた要因は？）ずっとショットも良くて、今日はパットも噛み合ってましたし、同伴者が前半にバーディーをいっぱい取ってたので、私もなんとか我慢しなきゃと思っていたらいい流れがきました。それと、今日ぐらいの雨は好きなコンディションなので、私にとってはいい事があるかなと思ってました。調子はちょっとずつ上がってきましたね。不動さんのことは尊敬していますから、（優勝は）自分の事のようにうれしいです」。