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2019.3.29

地元で首位発進 脇元華、自己ベストも更新

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第4戦『第7回アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』(賞金総額8,000万円 優勝賞金1,440万円)が3月29日、宮崎県宮崎市・UMKカントリークラブ(6,525ヤード/パー72)で開幕した。絶好のコンディションに恵まれ、好スコアが続出。地元、宮崎出身の脇元華が65をマークし、7アンダーで首位に立った。1打差の6アンダー、2位は河本結。2週連続優勝を狙う上田桃子は3アンダー、8位タイにつけた。(天気: 曇り 気温:18.9℃ 風速:1.6m/s)

 技と勢いの18ホール。地元へ感謝の気持ちを込めて、脇元華が堂々の首位発進である。17番まで6バーディー、ノーボギーの内容。しかし、18番でピンチに見舞われる。第1打を右のバンカーへ。それも、アゴが近い。プレッシャーも加わり、8Iの第2打をダフってしまう。5UTを選択した、残り167ヤードの第3打はハーフショット。ピン右奥10メートルと距離を残した。

 が、気迫を込めバーディー奪取へ。カップへ吸い込まれた。自己ベストを1打更新。これも、コースを知り尽くしているからだろう。「グリーンへ乗れば、どこでもラインはだいたい覚えている。こういう感じでストロークすればいいと思っていました」と前置きし、昔を振り返る。「このコースで育てていただきました。小学生からです。高校時代は、薄暮で9ホールのラウンドが3年間、日課でした。私にとって、今回はプロになって迎えた初めての地元の試合。スコアを気にせず、プレッシャーもほとんどなし。楽しかったです」と話した。

 急がば回れ、である。最終プロテストを2度失敗したことが、精神面の成長をうながした。「最初、テストを失敗したのは食中毒が原因。体調管理をうまくできなかった。その後、QTのエントリーミス。一昨年はいろいろとありましたね」という。続けて、「そういうことがあったから台湾ツアーのQTを受験して、ツアーで優勝することができた。ものすごく台湾ツアーの優勝は自信に変わったと思います。今だからいえることですけど、テストに失敗して良かったのかもしれない」。挫折を経て、素質が開花した。今オフは、ジャンボ尾崎邸へ足を運んだ。「おまえ、でかいくせに、もっとクラブを振れよ」と金言を授かったそうだ。

 「高校が終わってから毎日、コースまで自転車で坂を上がってきた。めちゃくちゃきつかったですよ」とほほ笑んだ表情は、まぎれもなくプロの顔だった。

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