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2019.4.4

金澤志奈−世界女王に学んだ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ヤマハレディースオープン葛城 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)第1日

 ツアー屈指の難コース・葛城を2バーディー、1ボギーで手堅くまとめ、金澤志奈はシーズンベストの3位タイでホールアウトした。少ないチャンスをモノにする。インスタートの13番がお見事だった。9Iを選択した残り134ヤードの第2打。4メートルにつけ、きっちりとカップインさせた。スタート前から心に決めていた攻略法がある。「難しいコース。だから、なるべくパーオンすることを最優先に考えた。その上で、残り距離が短ければ、ピンをデッドに攻める。UTや6Iを使う時には、無理をしないでグリーンのセンター狙い」。ちなみに、「グリーンを外したのは3回」と加えた。

 オフは、師事する金愛淑の紹介で、「5-6年連続して申ジエさんと合宿をしています。申さんのスイングを見て、自分のどこが悪いのかを研究しました。また、パッティングもお上手です。そのイメージを見習って練習しました」と話す。さらには、「飛んでいく球の高さのイメージを、アドレスからたくさん描くようにして、その通りに打つ練習をしました」。

 元世界女王は、ツアー3年目の金澤からすれば、素晴らしいお手本だろう。「でも、申さんが一番、練習しているのかもしれません。ゴルフに対して真剣に向き合っていると、いつも感じますよ」と尊敬の言葉ばかりが飛び出してくる。

 今季は、QTランキング52位で出場試合が限られる。第1回目のリランキングまでに、しっかりと賞金を稼いでおきたいところだが、「気にしていません。今回もウェイティングでギリギリ出場でした。1試合、1試合、自分の力を出したい」と、自らに言い聞かせる。無欲のチャレンジは、あと3日間続く。

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