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2019.4.6

成田美寿々、成るかドリームV

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ヤマハレディースオープン葛城 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)第3日

 24時間、真剣にゴルフへ取り組む。ましてや、ゴルフは悩み多きスポーツだ。寝ている時でも考える。この日のベストスコアタイの69をマークした成田美寿々が、思わず身を乗り出して聞き入るほど、とっておきの話をしてくれた。「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメントの最終日の前夜、夢の中に(アリヤ)ジュダヌガーンが出てきた。日本語で、『悩んでいるの? それなら、このパターを使ってみて』と貸してくれたものが、中尺のグリップのパター。これは、お告げに違いないと、同じようなタイプをお願いしてつくっていただいた。前週から使っています」。

 さらに、話は続く。「海外のトッププレーヤーで、もっともよくプレーしているのはジュダヌガーンさん。飛距離ばかりが話題になっているけど、すごくパッティングが上手です。特に、繊細なタッチが…。目に焼きつけていたから、夢に出てきたのでしょうね」と一気に語りつくした。今大会は、ツアーでも名うての難コース。自身も、「グリーンが速い。硬い。サイドラインが難しい。だから、きょうのようなプレーができたことに驚いている。おまけに強風でしょう。ノーボギーのプレーができたことは、飛び上がりたいぐらい今、うれしい」と興奮気味にまくし立てた。

 一方で、1打の執念も強調。「今大会は、2パット星人になろうとプレーしています。たとえ、バーディーチャンスでも、2パットでいい。2パット星人−と唱えている」という。ただし、ギャラリーを最も驚かせたのは、1番のチップインパー。「あさイチの第1打が苦手。構えづらい。だから、パーで切り抜けたことが大きいと思う」と振り返る。確かに、1番は2番目に難しいホール。バーディー奪取は、わずかに1人だった。

 勢いに乗れば、プラスアルファのパワーを生みだすタイプだ。首位から4打差でも、「行きたいですね」と、逆転Vへ気合が入る。となれば、今晩こそ、もっと良い夢を…。

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