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2010.8.29

ニトリレディスゴルフトーナメント 最終日

鬼澤信子、プロ21年目で悲願の初優勝!

 2010年度LPGAツアー第21戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が、北海道苫小牧市の桂ゴルフ倶楽部(6,523Yards、Par72)で開催された。

 天候:曇り、気温:26.3℃、風速:3m。3日間を通じて天候に恵まれた今大会。初代女王の栄冠に輝いたのは、この日首位でスタートした鬼澤信子。金ナリ(キムナリ・韓国)とのプレーオフまでもつれ込んだ優勝争いを制し、プロ21年目にして悲願の初優勝を飾った。LPGAツアー初出場から463試合目での初優勝は、初優勝までの所要試合数で歴代最多記録となった。1打差の3位タイには馬場ゆかりと横峯さくらが入った。

 ウイニングパットが決まった瞬間、ガッツポーズとともに思わず涙がこみ上げた。「最高でした。感無量です。いままで悔しい涙とか辛い涙とかいっぱいありますけど、今日(の涙)は一瞬でしたね」と優勝の瞬間を振り返った鬼澤。この日は前半だけで4つスコアを伸ばし一気に優勝を決めるかに見えたが、後半12番でダブルボギー、13番でボギーを喫して金に並ばれ、一転して苦しい展開に。しかし「そんなにゴルフは甘くないし、追いつかれるものだと思ってイメージしてました。あわてず焦らず正確にいこうとキャディさんと言い聞かせながらやってました」と、前日の会見でテーマに挙げた「自分の心との勝負」に徹して持ちこたえた。プレーオフではセカンドショットが左に逸れたが、木に当たって花道に戻るというツキにも恵まれた。優勝を決めたパーパットは「強い気持ちで行きました。打った瞬間(入ったと)思いましたね」と語るとおり、カップインとほぼ同時にガッツポーズが飛び出した。

 「これぞ最終日・最終組の優勝争いって感じで、やりがいがありました。ゴルファー冥利につきますね。(優勝する人は)みんなこういう中でやってるのかと経験できて嬉しいです。これで最終戦(リコーカップ)にも出られるんですよね」と、プロ21年目で初の経験にまた新たなモチベーションを得た。「(この優勝で)変わると思いますよ。もっと強くなると思う。私のゴルフ人生ますます楽しみです。これからの私を見ててください」。若手選手の台頭著しいLPGAツアーの中で、改めて存在感を見せ付けたベテランの活躍に今後も期待したい。


2位 金ナリ
「(終わってみて感想は?)一生懸命やってたので、今は頭が真っ白です。(最後のパーパットのときは?)そんな緊張はしていなかったけど、入っても入らなくても1位か2位かなっていう気持ちでした。(鬼澤さんと回ってどうだった?)鬼澤さんは前半バーディーパットがすごく入っていて、優勝の可能性が高いなって思いました」。

3位タイ 馬場ゆかり
「惜しかったですね。前半もう一つがなかなか取れなくて、歯がゆかったです。でも自分がミスして(負けた)とかではないので、良いゴルフだったと思います。もうちょっと勝負強くなりたいと思いました。前半で5打差開いてたので今日は鬼澤さんの日だなと思ってて、(同組の鬼澤さんが)こういうのも初めてだと思うし、見ていて緊張しているのも分かったので、どこまで集中力が持つかなと思ってたけど、何かこう見ててもどかしかったですね。もちろん勝負なので私も勝ちたい気持ちありますし、一つでも入れてプレッシャーをかけようという気持ちはありました」。

3位 横峯さくら
「(終盤はチャンスだらけでしたが…)そうなんですよね。パットイズマネーじゃないけど、本当にそれを思い知らされた週だなと。16番はストロークミスで、ヘッドアップしてしまってラインに乗せられなかったです。(優勝の可能性は)ボードを見ていたので分かってました。10、11アンダーくらいならという気持ちはありましたね。最後は難しいパットだったので、寄せに行くつもりでパットしたら入ってくれて。ショット自体も良くなってきたので、再来週まで持ち越せるようにしっかり調整して女子プロゴルフ選手権に臨みたいです」。

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