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2019.4.7

猛チャージの成田美寿々 逆転で今季初V

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円 優勝賞金1,800万円)大会最終日が4月7日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部山名コース(6,564ヤード/パー72)で行われ、成田美寿々が通算5アンダーで逆転優勝を飾った。1打差の通算4アンダーは連覇を狙ったアンソンジュ。3位タイは通算1アンダーで新垣比菜、ペソンウが入った。(天候:晴れ 気温:21.7℃ 風速:6.5m/s)

 成田美寿々といえば、逆転−が代名詞。最終日、6バーディー、1ボギーの67をマークして、鮮やかな今季初優勝を飾った。「ありえないことが起きている。今も、そんなことを考えていました」というのが、優勝会見の第一声。興奮をおさめようとしているのがわかる。それにしても、おもしろかった。ただし、観戦する立場では…。

 「同じ組でアンソンジュさんと、優勝争いをしたことがありません。百戦錬磨の選手は、いったいどんなプレーをするのだろう。意識というか、興味はそちらでした。私が優勝、逆転というより、きのうもお話をしたように3パットをしないことが最終日も目標です。逆転なんて、4、5アンダーを出さないと不可能。(優勝は)ありえないと思っていた」という。

 最終日、パープレーだったとはいえ、アンがアドバンテージを握っていた。ましてや、ツアー屈指の難コース。序盤からチャージをかけた成田が首位に立ったが、17番でバーディー奪取のアンが並びかける。勝負は最終ホールへ。コースが選手を育てる、とはよくいわれることだが、決勝ラウンドの成田は別人のようだ。

 18番、5Wを選択し、残り235ヤードの第2打をピン奥10メートルにつけた。イーグルチャンスを迎えた成田は、「最後の最後で3パットをしたら、すごく格好悪い。何とか2パットで…。頼みます。お願いします。ずっと呪文のように心の中で唱えていた」。イーグルとはいかなかったが、2メートルのバーディーパットをしっかりとカップインさせる。自身が宣言した『2パット星人』になり、ツアー通算12勝目。その内、8勝が逆転勝利である。

 さらに、今回の優勝で生涯獲得賞金が5億円を突破。「コースが苦手だったし、今回はない、と思っていたけど、まさかが起きた。しかし、5億円という金額は想像ができませんよ。それにしても、きょうのラウンドは心の底から楽しかった」と言葉が弾む。自身が楽しいのだから、ギャラリーも楽しくないはずはない。満足そうな表情を浮かべ、多くのファンが帰途につく。

 プレー中、サングラスをかけているため、表情は読みにくかったが、笑顔が多かったように思った。人は笑うと顔の筋肉が脳内に化学反応を起こし、そのおかげで物事に対して前向きな気持ちが引き出されるそうだ。今回の優勝は、2020年東京オリンピックへ、つながるV。「オリンピックで金メダルをとる、といっていたのに、出場もできないというのは、ダサいです。だから、今年は5勝をしなければならない」と言葉に力を込めた。もちろん、自身に対してである。

 「今大会は自信になりました。耐えるゴルフをしながら、スコアを伸ばすゴルフがちゃんとできた。また、違った成田美寿々が生まれたのかなと思います」。新造語・2パット星人はツアーのトレンドとなるか。それは、これからの活躍しだい−。

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