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2010.9.10

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 第2日目

藤田幸希が2位に4打差で単独首位浮上

 LPGAツアー公式戦『第43回日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)の2日目が奈良県吉野郡のグランデージゴルフ倶楽部(6,601Yards、Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:29.5℃、風速:2m。この日も絶好のコンディションとなるなか、スコアを伸ばしたのは2位スタートの藤田幸希。5バーディー・1ボギーの68をマークし、通算9アンダー。単独首位に立った。4打差の2位タイには茂木宏美と横峯さくら。さらに1打差の4位には北田瑠衣と諸見里しのぶが続いている。

 予選2日間のプレーを振り返り、「ナイスプレーでしたね、本当に。メジャーでこのスコアは大健闘だと思います」と自らに最高の評価を与えた藤田。最終18番パー5ではセカンドショットを池に入れボギーとしてしまったが、「ノーボギーを意識して、逆に守りに入らなくていいので良かったです」と吹っ切れた様子。「ショットの調子は良いです。私はどちらかというと人よりも上から打つタイプですし、よっぽど見えなくなるラフじゃないと気にならないです。景色というか、ロケーションも好きです。ここまで行くとは思っていなかったですけど、(このコースなら)良い所には行くと思っていました」とコースとの相性も良いようだ。

 女子選手では力負けするようなラフでも、難なく打ちこなす藤田。その力強いスイングの基礎を作ったのはコーチである父だ。「父は私に女子のスイングをさせなかったんです。兄もプロを目指していて、兄と同じ位置から同じように打てと言われたり、父の知り合いのコースに頼んで、ラフを伸ばして貰って練習したりしました」。そんな女性には厳しい練習にも、今となっては「父のお陰」と感謝しきりだ。

 プロ入り後は、力強いスイングが負担となり、左膝半月板損傷、右肩甲骨痛、右腕から指にかけての捻挫など、度重なる怪我に悩まされた藤田。「去年くらいにもう辞めたいって父に言った事があって。でも私以上に父が悩んでいて、それを見ているのが本当に辛かったので、父と母をこんなに苦しめるくらいなら辞めようと思いました。父と母は自分たちの人生を賭けてくれたのに、それに応えられず、それが辛かったです」と苦悩の胸の内を明かした。それでも父は「せっかくプロゴルファーになったんだから、ツアーで戦える選手はほんの一握りで、その中でやっているなら、まだやれるんじゃないか」と娘を励ました。

 そして迎えたオフシーズンは、力強いスイングに耐えるべく、「大の苦手」というランニングを始めとしたトレーニングに着手。その甲斐あって「(この暑さにも)だいぶ強くなったと思います。ダイエットにもなったし、一石二鳥でしたね」と体力強化に成功した。

 「春先はオフに練習してきた芝や環境と違って噛み合いませんでしたけど、5月からが得意な方なので気にして無かったです。(4打のリードでも)メジャー大会なので、アドバンテージがあると思っていないですし、自分のゴルフを1打1打出来れば良いと思っています」。残りあと2日、公式戦での優勝争いの経験がない藤田にとって、試練のラウンドが続く。

2位タイ 茂木宏美
「最後のほうはバーディーチャンスが続いていて、でも後半の組だったのでグリーンが重くなってきて、足跡とかで跳ねたりしてカップに嫌われてましたけど、最後は強めに打とうと。最後の5ホールくらいはそんな感じでした。(昨日に引き続き良い感じ?)そうですね。もうちょっとボギーを打つホールでも注意して冷静にいければよかったかなと。この2日間に関しては良い意味で反省して、明日・明後日につなげていければと思います。(先日の鬼澤さんの優勝で)自分も2年間優勝してないので、もう1回自分を奮い立たせるものが出てきました」。

2位タイ 横峯さくら
「(前半は3パットが続いたが、後半は持ち直した?)そうですね。2番ホールで構えたときにかかとに体重が残ってる感じに気がついて、そこから切り換えてそれなりにパッティングできたと思います。このコースで5アンダーで回れたのはすごく良いと思います。今日は勿体なかったのもあるけど、あと2日間あるので気持ちを切り換えて、明日終わって優勝争いに加われるように頑張りたいと思います。(明日はスコアが動きそう?)どうですかね、分からないけど、気持ちは強く持って臨みたいです」。

3位タイ 北田瑠衣
「今日はショットが良くて、多分フェアウェイを外したのは1回もないのでアンダーで回れたと思うけど、全てが噛み合いました。フェアウェイを外さなければグリーンが止まりやすいので良いけど、ちょっとラフに入れてしまうとダボが出ちゃうコースなので、ティーショットは神経使いながら、あと2日間頑張りたいですね。メジャーはみんな獲りたいと思ってるけど、他の試合と変わらないし、気負うところもないし、ショットの精度、パット、アプローチの全てが求められるコースなので」。

3位タイ 諸見里しのぶ
「(18番バーディーフィニッシュ)5mくらいでしたかね。最後のバーディーは大きいですね。メジャーの一打は大きいので、最後のバーディーを大事にして明日に臨みたいです。(藤田さんが一人伸ばしてますが)やっぱりすごいなと思います。追いつけるチャンスがあるのが4日間大会の良いところなので、追いつけるようにあと2日間やっていきたいです。3日間大会より追いつけるチャンスはあるので、もう1回大胆に攻めていきたいと思います」。

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