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2019.4.13

エイミー・コガ 65で一気に首位奪取

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第6戦『スタジオアリス女子オープン』(賞金総額6,000万円 優勝賞金1,080万円)大会第2日が4月13日、兵庫県三木市・花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(6,316ヤード/パー72)で行われた。この日、スーパープレーを披露したのは、エイミー・コガ。65をマークし、23位タイから一気に通算7アンダーの首位へ浮上した。1打差の通算6アンダー、2位タイは吉本ひかる、申ジエ。ディフェンディングチャンピオンの鈴木愛は通算4アンダー、4位タイと連覇を視界にとらえた。(天候:曇り時々晴れ 気温:13.3℃ 風速:4.3m/s)

 きょうは何の日? ムービングデーはエイミーの日だった。65をマークし、一気に単独首位となったのは、エイミー・コガ。昨年の最終プロテストでトップ合格を果たした。3番でホールインワンを達成するなど、1イーグル、8バーディー、3ボギーの内容。22人を一気に抜き去った離れ業は、全国区へ向け、名刺代わりの強烈なアピールになるだろう。

 「ホールインワンはこれまで7回。試合で3回達成して、あとはプライベート。去年のNOBUTA GROUPマスターズGCレディース以来です。風がちょっと左から吹いていた。9Iでグリーンのセンターを狙って。ピンの2-3メートル前でボールが落ちて、スライスラインに乗って、コロンと入りました。すごく気持ちがいい」と満足そうな笑みを浮かべた。

 ところが、人間はツキがありすぎると不安になるものだ。「開幕戦以外、私のプレーができていない。(キャディーの)父から、いつも怒られるし……。もっともコーチですから、当然ですね。きょうは、スタートからうまくいきすぎて怖かったです。あまりツキがあると、何が起こるのか。急に10の大叩きをするかもしれない。ラウンド中にケガをするのではないか、そちらのことが心配。だから、とにかくフェアウェイキープと、グリーンへオンさせることだけに集中した」という。

 一方で、こんなプレッシャーもあった。普段は仕事の関係で観戦することがないお母さんと妹さんたちに加え、後援会のメンバーが50人も、バスをチャーターして訪れたのだ。「土曜日から行くよといわれ、もし予選落ちしたらどうしよう……。スタート前はそればかりです。また、パッティングの調子も良くなかった」と明かす。では、どうして劇的な変化を遂げたのだろう。「朝の練習で、思ったようなボールの転がりをしていない。いつもは、グリップをクロスハンドにするけど、きょうは順手で行くことに。でも、後半にクロスハンドへ戻し、また順手にした」。臨機応変、二刀流の極意が好スコアを生んでいる。

 来日したのは、2016年の3月。日本語も完ぺきだ。賢く、ユーモアもある。お気に入りは、ブラックサンダー。男子体操の内村航平の好物で、2008年北京オリンピックの際に大きくメディアでとりあげられことで、売り上げが急上昇したチョコレートのお菓子である。

 「来日して、こんなにおいしいものがあるとは思わなかった」。さて、最終日、念願のツアー初優勝を果たせるか−の質問に、「どうでしょう。緊張すると思います。でも、イヤな緊張感ではありません。ワクワクというか、楽しみです」と話した。ちなみに、13日は自身が語ったエイミーの日の他に、日本初の喫茶店が東京・上野でオープンした、喫茶店の日。もうひとつ、決闘の日だった。宮本武蔵が巌流島で佐々木小次郎と雌雄を決した日だったことから、記念日に制定。

 あすもエイミーの日になるか-。いざ、決戦の日曜日だ。

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