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2019.4.14

申ジエ、逆転で今季初優勝

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第6戦『スタジオアリス女子オープン』(賞金総額6,000万円 優勝賞金1,080万円)大会最終日が4月14日、兵庫県三木市・花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(6,316ヤード/パー72)で行われ、申ジエが今季初優勝を飾った。この日、2位タイから最終組でスタート。6バーディー、3ボギーと底力を見せつけた。1打差の8アンダー、2位タイは菊地絵理香、武尾咲希。大逆転で連覇を狙った鈴木愛は通算6アンダー、4位タイだった。(天候:曇りのち雨 気温:12.5℃ 風速:2.7m/s)

 2019年の目標は賞金女王。開幕前からの公約に、これ以上の足踏みはゆるされない。今季初優勝を飾った申ジエの胸中は、背水の陣だったという。「本当に、本当にうれしい。勝ったからいうわけではありません。きょうはショットなど、スイングのリズムが今年で一番良かった。ボギースタートでも、とにかく集中力をあげ、内容がとてもいい」と満面の笑みで語っている。

 第1日、首位タイの好スタート。内心、秘めた思いがあった。「今年の第3戦で負けている。今大会も2度、逆転負けしたことを覚えています。今回、もう一度、敗れてしまったら、這いあがるために相当な時間がかかると考えた。心の底から集中し、勝つことだけを考えて挑戦したのです」。特に混戦から、グイッと抜け出した15番、5メートルのバーディーパット、続く16番、残り55ヤードを60度で1メートルにつけた第3打など、勝負所を知り尽くしている印象を受けた。

 前週は米国遠征。帰国したのは9日だった。「アメリカでは、それほどいい状態ではなかったです。首に張りがあって。でも、コースはグリーン周囲のラフがとてもきつい。毎日、パッティングとアプローチだけを3時間は練習しました。おかげて、決勝ラウンドでイメージ通りのプレーができ、とても楽しい気分に……」。勢いに乗って、今季初Vを引き寄せたのだ。

 勝因のひとつとして、ボルテージが上がったのは有馬温泉の効用。「さすが、三大温泉です」と前置きた。そして、「1泊しただけでも都合、6回、温泉へ浸かってきました。飛行機に乗っている時間がとても長い。体が硬くなっていたからです。部屋で休んで温泉へ行く繰り返しで、その晩はゆっくりと睡眠がとれたし、時差ボケの不安がない。さすがです。有馬温泉は」と大絶賛。

 温泉の効用は、以前から熟知していた。ただ、「お風呂へ行こうとすると、お客さんから、申さん−と声をかけられたりするから、はずかしくて大浴場へ行けない。去年の年末、草津温泉へ行って、ものすごくリラックスすることがわかった。今は、大浴場だってオッケー。お客さんと話したりできて、とても楽しい。温泉ツアーへ行きたいです」と力説する。

 ちなみに、今回の優勝で賞金ランキングが1位へ。「選手の皆さん、とても良いプレーをしています。おかげで、私もたくさんの刺激を受けている。トップになったからといっても、シーズンは長いです。おごってはいけません。常に最善をつくす。それから、きょうのプレーのように、勝負にこだわり、しがみつく貪欲さを出したい」と宣言した。

 百花繚乱のツアーは毎試合、内容が素晴らしい。ハラハラ、ドキドキの展開に群雄割拠の新時代を迎えた。

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