ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント　第2日目

北田瑠衣が単独首位に浮上

　2010年度LPGAツアー第25戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』第2日目が、宮城県利府町の利府ゴルフ倶楽部（6,548Yards,Par72）で行われた。

　天候：曇り、気温：13.4℃、風速：2m。朝方から肌寒い曇り空となった2日目。上位陣が混戦となるなか、北田瑠衣がこの日2つスコアを伸ばし、通算4アンダーで単独首位に立った。1打差の2位タイにイムウナ（韓国）とイナリ（韓国）の2名。さらに1打差の4位タイには前日首位の井上葉香、宮里美香、葉莉英（イエリーイン･中国）の3選手が続く。ロレックス世界ランキング2位の申ジエ（韓国）は通算3オーバーの28位タイ、同4位の曽雅妮（ヤニチェン・台湾）は通算1オーバーの14位タイにつけている。

　「ホントはもっと近いチャンスのバーディーパットを沈めて行きたいんですけどね」と照れながらも、15番で10m以上のロングパットを沈めるなど、徐々にスコアを伸ばした北田。「昨日も4バーディー・2ボギーだったんですけど、そのうち3つはカラーとかグリーンの外から。今日も一番近くて2mで、あとは5mとか10mのパットが入りました」と寒さと強風のなか、好調なアプローチとパットに支えられ、2日間安定したゴルフを展開した。上位のスコアが伸び悩む試合展開も「自分ではバーディー合戦より、こういうコンディションの方が良いですね」と望むところで、今季2勝目も視野に入って来た。「正直、この試合は2年前は腱鞘炎で出られなかったり、去年は棄権したりと成績が良くなくて。でもスポンサーのトーナメントですし、他の試合より頑張りたい気持ちは強いです。明日は風が出れば難しくなるでしょうし、グリーンは止まるけど速いので、パーを拾うゴルフをしようと思います」。最終日も得意の“耐えるゴルフ”で栄冠を狙う。

2位タイ　イムウナ
「今日は昨日よりコースが難しくなってました。グリーンも速くて硬かったです。ショットの調子は悪くないですが、バーディーチャンスが少なかった。今回のコースはスコアが出にくいと思うので、チャンスが来るまで耐えるゴルフをしたいと思います。（明日は？）今まで優勝のチャンスが幾度となくあったけど、狙おうとすると崩れてました。明日は優勝を考えるのではなく、自分のプレーだけを考えてラウンドしたいです」。

2位タイ　イナリ
「今日はピンチの場面もあったけど、アプローチがとても良かったです。最近アイアンとボールを変えてからゴルフが良くなりました。今まで弾道が低かったのが、変えたことで高い弾道になってくれました。明日はまだトップと1打差なので、ボギーを打たないようにチャンスをものにしたいです。それと体が硬くならないようにすることですね」。

4位タイ　井上葉香
「今日は前半ショットが良かったけど、バーディーチャンスがなかなか入らなかったですね。最終組はギャラリーもたくさんいるし、上田桃子ちゃんもいて楽しかったです（笑）。あと一日ですね。明日は悔いの残らないように、『ああしておけば良かった』というのが無いようにしたいですね」。

4位タイ　葉莉英
「今日は風が強くて難しかったのですが、厳しいパーパットが入ってくれて良かったです。明日も優勝を考えないで、ベスト5に入れるように頑張ります」。

4位タイ　宮里美香
「今日の後半は自分自身でミスをしてました。パッティングは良いイメージでした。明日はもうちょっとアグレッシブに攻めていきたいです。今の位置にいるから、優勝も狙っていきたいです。（爆発的なスコアが出るときというのは？）特別何かをしたわけじゃなく、ものすごく集中しているときは、自然とスコアも伸びてくれる。今回も集中できてます」。