2019.4.27
藤田光里−川奈で鮮やかに復活
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
38th フジサンケイレディスクラシック 川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)第2日
忘れていた感覚がよみがえった。2015年の今大会でツアー初優勝を果たした藤田光里が通算3アンダー、4位タイで最終日を迎える。7番から3連続バーディーを奪取。とりわけ、パー3の9番、7Iで10センチにつけたショットは、復活をアピールするに十分だろう。「日曜日にプレーするのは、1年ぶり。過去、優勝したことがある大会ですし、そういう話をされるかなぁと思ってから、プレッシャーは感じていました。特に第1日は2番までちょっと手が震えて……」。
今季、LPGAツアーの出場は2試合目だ。昨年1月、左ひじの手術を受けた。回復までに時間がかかったのは、そのためである。「左ひじの内側の神経が腫れ、握力が極端に落ちてしまった。私生活にも支障をきたすように…。左手では、コップを持てない。ヘアードライヤーも上にあがらないし、握力が10ぐらいに。ケガをして手術をするのは、傷跡が残るからずっと我慢していたけど、術後はもうちょっと早くやれば良かったと思った。今は、30ぐらいに回復。右手の握力は33です」。ゴルフは、左手がカギを握るものだ。「昔には戻れない」としながらも、「飛距離などは戻ってきた」と上々の手応えがある。
何よりも、スタートから3ホールのピンチを忍耐で乗り切ったことが、その証だろう。「ノーボギーのラウンドは久々。そういえば、アンダーパーを出したことも久々でした。3つのバーディーは、おまけというか、運が良かったのかもしれない。でも、最初の3ホールで我慢したことが本当に大きいです」と振り返った。さて、あすは、久々の優勝争い。「この2日間、できることだけをやろう、が目標。その気持ちを変えずに行きます。最終日、あえていえば、すべてのホールでパーセーブ」。勝負は時の運である。
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