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2019.4.27

ロープで鍛えたたくましさ 吉本ひかるの信念

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第8戦『38th フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)大会第2日が4月27日、静岡県伊東市・川奈ホテルゴルフコース富士コース(6,376ヤード/パー71)で行われた。66の好スコアをマーク。通算7アンダーで首位に立ったのは、吉本ひかる。通算5アンダー、2位タイで上田桃子、大江香織が続く。(天候:曇り 気温:10.8℃ 風速:2.0m/s)

 勝敗の行方を左右するムービングデー。黄金世代、吉本ひかるの特長は最終日の前日に強いことだ。今季は7戦で60台のスコアを3度、叩きだした。前週に続き、またも優勝争い。それも首位で最終日を迎えるのだ。「あまり気にはしていません。ただ、ショットの感触などが第1日より、第2日が良くなる。徐々に良くなっていくタイプだと思います。また、調子そのものが、とてもいい」という。

 この日は5バーディー、ノーボギーのラウンド。パー5の3ホールで、すべてバーディーを奪った。となれば、飛距離自慢のイメージだが-。得意クラブはPW、9Iだ。特に、4番の攻略はお見事というしかない。第1打を5W。第3打で得意クラブを使用する目的で、考え抜いたマネジメントだ。「練習ラウンドの時、1Wの第1打でバンカーへ入れてしまった。だから、距離がそれほど長いとは感じないし、5Wで行こうと決めたのです」。ピン上3メートルにつけ、2つめのバーディーを奪って、流れに乗った。

 今大会、とても初の予選通過とは思えないほどのプレーを披露。オフに行ったトレーニングの賜物だという。「体幹を中心に、ロープを波立たせるトレーニングが効いたと思います。上下でタイミングをしっかり合わせていかないと、ロープが思うように動かない。最初はまったくダメでしたけど、タイミングがつかめればうまくいきます。おかげで、体が安定するになった」。トレーニングを積極的に行ったのは、昨年の経験からだ。

 「去年は、LPGAツアーの他、ステップ・アップ・ツアーへも出場していました。ウェイティングも行ったりしたせいか、一昨年まではなかった肩こりがひどい。もう、年かなぁ…なんて思って、体力トレーニングを増やしたわけです」と説明する。その副産物として、「体力強化が飛距離アップへもつながった。5-10ヤード、伸びています」とうれしそうに話す。体力の充実は、精神面のゆとりも与えてくれた。同期は大活躍しても、「とにかく、自分のペースを崩さないことが一番。私は私ですからね」といい、2週連続の優勝争いについて、「取り損ねた忘れ物を、取りに行く感じはありません。やるだけ、やろうかなの気持ちです」と自然体である。

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