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2010.11.7

ミズノクラシック 最終日

申ジエが亡き母に捧げる 米ツアー今季2勝目!

 全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』(賞金総額120万ドル、優勝賞金18万ドル)の最終日が、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ(6,506yards,Par72)で行われた。

 天候:曇り、気温:16.9℃、風速:3m。薄曇りの肌寒い空の下で行われた最終日。優勝争いは最終組の3人に絞られたが、単独首位スタートの申ジエ(シンジエ・韓国)が5バーディーノーボギーの67をマークし後続を退け、通算18アンダーで7月のエビアン・マスターズ以来となる今季米ツアー2勝目を飾った。2打差の2位には曽雅妮(ヤニ・チェン・台湾)、さらに1打差の3位にはステーシー・ルイス(米国)が入った。

賞金レートが1ドル80.24円に確定。獲得賞金を更新いたしました。

 「しばらく優勝から遠ざかっていたので緊張しました。でも久しぶりのチャンスでしたし、1番ホールでバーディーが取れて、良いスタートが切れました」と好スタートを切った申。その後もバーディーを順調に重ねるものの、同組のヤニ・チェンがそれを上回る猛チャージを見せ、11番でついにチェンに並ばれる。しかしこの日の申には隙が全く無い。パー3を除く14ホールで全てフェアウェイをキープ。そしてパーオンしなかった2ホールもグリーンを僅かに外すだけ。「天候も穏やかだったし、お陰で救われました。いいゴルフができました」と16番では勝負を決定づける6mのバーディーパットを決め、会心のガッヅポーズ。まさに他を寄せ付けない完璧なゴルフで勝利をモノにした。

 「今季は序盤で盲腸の手術をして、後半戦を戦う体力が心配でしたけど、こうして今日、5週連続出場の5試合目で勝つことができて、本当に良かったです。実は明日は母の命日なので、韓国に帰ります。帰る時には必ず母にトロフィーを持って帰ると心の中で誓っていたので、それが出来て良かったです」と中学3年の頃に交通事故で無くなった母の墓前に捧げる、最高のプレゼントとなった。

 これで米ツアー賞金ランキング首位を行くチェ ナヨン(韓国)との差も約3,500ドル余りと急接近。「来週は休むのでわかりませんが、最終戦が残っています。今週の良いイメージを持って、最後の試合も精一杯頑張りたいです。最後の試合に勝てれば、温かく冬が越せるかな」と女王への意欲も十分。この勝利をきっかけに、2年連続の女王獲得へ向け、米ツアー最終戦に挑む。

2位 曽雅妮(ヤニ・チェン)
「全力を尽くしましたが、追いつきませんでした。上がり7ホールでバーディーが取れなかったのが残念です。申ジエ選手は素晴らしい選手なので…。残り2試合も本当に楽しみです。実は木曜日からスイングを変えているのですが、それがしっくりきているので、残り2戦がとても楽しみです。今は良いゴルフをしていますが、まだスイングやパットを改善するところはあります。今週は勝てなかったので、まだまだ頑張ります」。

3位 ステーシー・ルイス
「(大会を振り返って)全体的に良かったです。ノーボギーでしたし、フェアウェイを外したのは2回だけだったので。でも、勝てなかったのは残念です。最終組の3人はみんな良いプレーをしていました。チェン選手と私がジエ選手を追いかける立場でやっていたのですが、ジエ選手の方がパターは入っていましたね。(初優勝への自信になりましたか?)こういう最終組での経験を多く積むことで初優勝は達成できると思います」。

4位 佐伯三貴
「崩れなかったのは良かったですが…。外国人選手がいなかったらぶっちぎって勝っていたかもしれませんね。手応えはあって、自信にもなったので、来週以降も楽しみですね。(ショットの調子は)まあまあ良かったのですが、パットが決まらずで。全体的には良いプレーが出来ました。来週も優勝争いが出来ると思うので、残り少ない試合を毎試合一生懸命プレーしたいです」。

69位タイ 宮里藍
「今日のようなプレーが昨日も一昨日も出来そうでした。調子は決して悪くなかったですし、だからといって、それがスコアに直結するわけでもない。結果は自分自身ではコントロール出来ないことだったので、ゆっくり休んだ方がいいと思って、(昨日は)練習もせずに帰りました。(残り2試合でもう1勝?)難しい感じですが、自分のスタイルを貫いて今季5勝。ランキングのことを頭からなくすことは出来ないと思いますが、その中でも自分のプレーをしていきたいですね」。

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