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2019.5.16

ツンツンツンを10回 鈴木愛3連覇へ挑む

<Photo:Masterpress/Getty Images>

 LPGAツアー第11戦『ほけんの窓口レディース』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が5月17日、福岡県福岡市・福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6,292ヤード/パー72)で開幕する。16日はプロアマトーナメントが開催された。

 今大会、偉業へ挑戦−といえば、鈴木愛だ。1988年ツアー制度施行後、同一大会3連覇を果たした選手は、A・ソレンスタム、L・デービース、申ジエの3人。さらに、歴史をさかのぼっても、日本人の同一大会3連覇は、樋口久子だけだ。

 それだけに、気合が入る。「皆さんとは、レベルが違います」と前置きし、「相性がいいと思っています。ステップ・アップ・ツアーも勝っている。良いイメージがわいてきます。ということで、モチベーションが高い。自信を持っていける」とボルテージが上がった。極め付きは、「そろそろ、優勝したい。すべてがかみ合ってもいい頃…」とVの予感を漂わせている。

 それだけに、気になるのは前週、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ最終日の朝、背中痛で棄権をしたことだ。当初は13日、JISS(国立スポーツ科学センター)で受診する計画を立てたが、「16日まで空きがないといわれた」という。そこで、「お姉さん」と慕っている大山志保へSOSを。紹介された医師から、「MRIやレントゲンも撮っていただきました。骨には異常がなく、ホッとしました。でも、筋膜がカタくなっていて、水分や空気が行きわたらない。だから、筋肉が縮んで体が動かない」と診断されたそうだ。

 即効性をもたらすのは、注射治療。一度は拒否したものの、「赤ちゃん用の細い針で」と説得された。「メチャクチャ痛かった。下を向き、みないようにしたけど、筋肉がカタくなっていたから、何度もツンツンツンと、10回ぐらい肩甲骨を刺されました。今回を含め、全米女子オープンも控えていますからね。ガマンです」と苦笑している。「このところ、体の調子が良くなかったし、ふがいないプレーが続いている。情けないところを見せたくはない」。注射の活は、効果てきめんだった。

 表情が一変。強い自信をみなぎらせる、鈴木愛の顔になっていた。

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