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2011.4.17

心をひとつに 西陣レディスクラシック ~東日本大震災 復興支援チャリティ~ 最終日

不動裕理が地元熊本でのプレーオフを制し、通算49勝目

 『心をひとつに 西陣レディスクラシック ~東日本大震災 復興支援チャリティ~』(賞金総額7,000万円、優勝賞金 1,260万円)の最終日が、熊本県菊池郡の熊本空港カントリークラブ(6.473Yards/Par72)で開催された。

 天候:晴れ、気温:18.8℃、風速:2m。ツアー再開の舞台を一目見ようと、この日は1万人を越える大ギャラリーが訪れるなか、優勝争いを制したのは不動裕理。10番のダブルボギーで一時は首位から陥落するものの、馬場ゆかり、イジウ(韓国)とのプレーオフ1ホール目をバーディーとし、ツアー通算49勝目を挙げた。

 「ショットの調子は良くなかった」という不動だったが、序盤の5ホールで3バーディーを奪い、2位以下を引き離しにかかる。しかし「難しいコースなので、ごまかしは効かなかったですね」というように、ショットの乱れからスコアを落とすと、10番のダブルボギーでついに後続に追いつかれる。それでも「追い越された事よりも、今日をオーバーパーでは回りたくなかったので、イーブンを目標にしました」とマイペースを続け、16番パー3では1メートルにつける会心のショット。これを決めて再び首位に並ぶと、終盤は一進一退の攻防。結局54ホールでは決着がつかず、勝負の行方は馬場、イジウとのプレーオフに突入。18番パー5で行われたプレーオフ1ホール目。三者ともにバーディーチャンスにつけるものの、馬場、イジウ共にこれを決めることが出来ず、最後に2メートルのバーディーパットを沈めた不動が、地元熊本で接戦をものにした。

 「最初の18ホールで頑張ったので、もし負けても満足できたと思います。このコースはティーショットがフェアウェイでも、ピン位置によっては難しいし、ちゃんと逆算して打たないとダメなコース。調子が悪い中でもイーブンで回れたので、私も何かが良かったんだと思います」と自らを称えた不動。「こんな大変な時にたくさんのギャラリーが来てくださったので、そういう方たちに応えたいという思いはありました。49勝は実感が湧かないし、自分の事じゃないみたい。でもここまで来たら勝ちたい気持ちはありました」と昨年7月以来の美酒に酔いしれた。

 そしてこの優勝の影の立役者となったのは、キャディーの存在だ。特定のキャディーを帯同しない不動にしては珍しく、今季は専属キャディーを起用。「やっと私の性格を良くわかってきたようで、頼りにしています。最近は成績が落ちてきたので、キャディーの分まで自分も頑張ろうとハッパをかけました。イライラしてしまう時もあるので、なだめてくれたりもしてくれます」と今後も心強い相棒となりそうだ。

 今後は「49勝で現役を終わるなら、50の方がいいですね。こんな難しいコースで優勝することが出来たので、2つ以上は勝ちたい。メジャーは久しぶりに優勝してみたいし、今後もキャディーと上手くいけば、いい成績を残せると思います」と二人三脚でさらなる目標を目指す。


馬場ゆかり (2位タイ:-5)
「今日はラッキーでしたね。プレーオフは初めてだったんですけど、いい経験になったし、ショットも良かったのでまた次へつなげられると思います。本当にここまで上に行けるとは思ってなかったので、ラッキーだしちょっと不思議な気持ちです。プレーオフはなんだかゲームみたいだなと思いましたね。結果は別として、楽しもうという気持ちでプレーしました」。

イジウ (2位タイ:-5)
「(正規の18番とプレーオフはほとんど同じライン?)そうですね。ほとんど同じで、プレーオフの時は2.5メートルくらいでした。緊張してしまってタッチが弱かったですね。不動さんとのラウンドはすごく勉強になりました。プレーオフは楽しいけど、緊張します」。

諸見里しのぶ (4位タイ:-4)
「久々の最終組でゴルフが楽しかったです。17番のようなミスをなくしていけば、今後勝つチャンスはあります。自身の持てるラウンドになりました。ミスはミスでしっかり反省して、自分のやることが明確になりました。これを糧にこれからも優勝争いが出来ればと思います」。

李知姫 (4位タイ:-4)
「前半はショットが乗らずに我慢のゴルフでした。後半はバーディーチャンスもあったけど、最後はパットが打てませんでした。上がり4ホールは難しいので最後はもっと集中して回らないといけなかったと思います。後半バーディーがなかったので優勝につながらなかったですね」。

アンソンジュ (4位タイ:-4)
「今日は自分の中では勉強しようという感覚でプレーしていました。思っていたより良いスコアが出てよかったです。ボギーが2つ先行してしまったけど、その後すぐにバーディーが取れたのがよかった。楽しくラウンドできました」。

有村智恵 (7位タイ:-3)
「今日はグリーンが少し重くなっていたので、上からでもショートしてしまったりしました。ピンポジションも難しかったので判断が遅くなってしまいました。ミスがあったわけではないけど、上に届かなかったのは悔しいです。グリーンが読めなくてまたこのコースに負けてしまいました。最終日に伸ばせる強いプレーヤーになりたいです」。

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