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2019.6.23

藤田光里 静岡で復活V

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第8戦『ユピテル・静岡新聞SBSレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が6月23日、静岡県御前崎市・静岡カントリー浜岡コース(6,424ヤード、パー72)で行われ、3位スタートの藤田光里が通算13アンダーで逆転優勝。1打差の通算12アンダー、2位にスパマス・サンチャン。通算11アンダー、3位タイがセキユウティン、ハンスンジ。 (天候:曇り 気温:23.4℃ 風速:2.4m/s)

 ハイスコアの大接戦。藤田光里がピンチをチャンスに変えて、復活を宣言した。勝負をかけたパー5の16番。ちょっとしたトラブルに見舞われる。「第1打でフェアウェイキープしたけど、ライが良くなかった。ボールが落ちて、できたくぼみのようなところに…。おかげで、第2打がチョロというか、トップして転がった。すごく恥ずかしい。でも、表情には出さなかった。しかし、あれでいい意味で力が抜けたような気がしましたね」。3メートルのバーディーを沈めた。単独首位に立ち、そのまま逃げ切る。

 この日、スタート前には、「今年は、自分に期待しないようにしている。楽しくゴルフができればそれでいい」と話していた。それはそうかもしれない。最終日の優勝争いを経験するのは久しぶり。昨年はゴルフ人生のどん底にあえいでいたからだ。「去年の1月、左ヒジの手術をして、もうゴルフはできないと思った時期もあった。でも、LPGAツアーに出場したくてたまらない。手術明けでも、リハビリに取り組んでいました。ヒジがちゃんと伸びない状態でも。とにかく苦しかったことばかり。だから、今年は考え方を変えてみました。手術をしたのは、自分を見つめ直すきっかけになったし、心が広くなったと思います」。穏やかな表情で振り返ったが、母のうれし涙が苦しい時期を物語っていたといえるだろう。

 それにしても、静岡県とは良縁である。「2013年のファイナルQTで1位。15年にはフジサンケイレディスクラシックで優勝しました。さらに、今年はLPGAツアーで久々の予選を通ったのも静岡です。きょうは、本当に楽しかった。家族やギャラリーの皆さん、応援団の方々と、優勝を共有できて本当に良かったです。静岡は大好き」。飛び切りの笑顔で感謝の気持ちを表した。今度は地元・北海道でもこんなスマイルがみたい。

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