ＣＡＴ　Ｌａｄｉｅｓ　2日目

有村智恵が単独首位浮上　2打差に森田理香子

　2011年度LPGAツアー『ＣＡＴ　Ｌａｄｉｅｓ』（賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円）の2日目が神奈川県足柄下郡の大箱根カントリークラブ（6,676Yards／Par73）で開催された。

　天候：雨、気温：19.0℃、風速：2.0m。雨が降ったり止んだりと肌寒い天候のなか行われた2日目。上位陣が混戦となるなか、通算10アンダーで首位に立ったのはこの日67とスコアを伸ばした有村智恵。首位と2打差の2位には森田理香子。さらに2打差の3位タイには上原彩子と藤本麻子がつけている。

　『スタンレーレディス』での劇的な優勝を含め、ここ7試合連続でトップ10入りと好調の有村。この日は出だしの１番から2連続バーディーを奪うと、崩れる事なく前半を2バーディー・ノーボギーの34。折り返しの10番からは「スイッチが入ったというより、10番から取りやすいホールが続いていたので。9番までバーディーが取れなくて、昨日のペースより1打足りないので昨日より良いスコアで回りたいと思っていていました。今日は勝負をかけるつもりではそんなになかったんですが、後半に入って上が伸びていないのがわかって、もっといきたいなと思いました」と、4連続バーディーを奪う会心のゴルフ。続く14番こそボギーとするものの、最終18番も難なくバーディーを奪い、合計7個のバーディーを重ね首位に立った。

　「そんなに調子がいいわけじゃないから、ショットの時にいつも以上に良いイメージを作って、決断しなければいけないので、それが良い方向に行ったと思います。良いときは気持ちが攻めすぎてしまって、イメージと違う自分を責めてしまうこともあるけど、今日は自分を責めることもないし、上手く次のパットにも繋げる事が出来ています」とメンタル面のコントロールもでき、手応えを感じている様子。過去8勝はすべて最終日を首位の位置から迎えた逃げ切り優勝だが「ずっとその勝ち方しかしていないので、勝てなかった時の恐怖感はあるけど、自分に合っているので。明日はどうなるかわからないけど、過去の優勝は過去のことなので、明日は良いプレーをしたいです」。昨年の本大会2日目では大会レコードの65をマークするなど、コースとの相性も抜群の有村。2位に2打差のリードをつけて最終日に臨む。

森田理香子 （2位：-8）
「午前中は結構パットを外してしまったんですが、午後から頭の位置を変えたら入るようになりました。頭が右に傾いてしまうのがクセなので。昨日に比べてグリーンが重くて、打ててないところもあったけど、上と差が開いてたし自分も打たなきゃいけないと思って打ったのが、バーディーに繋がったと思います。自分も（有村に）ついて行かなきゃいけないと思いました。（明日は2打差を追う展開）追う立場の方が、追われる立場よりやりやすいですね。明日はやるしかないので、精一杯やってみたいと思います。優勝を目指して頑張ります」。

上原彩子 （3位タイ：-6）
「（先月の優勝後調子を落としているが、原因は？）気持ち的なものですね。今週はショットは悪くないんですが、パッティングが入らなくてボギーに繋がってしまってる感じです。今できることで組み立てをして、今日も防げるミスがあったので、明日はそういうのを減らしてアンダーパーで回れるように頑張ります。智恵ちゃんが伸ばしてるので、ビッグスコアを出さないと届かないと思うので。やるべき事をやって、結果は後でついてくると思います」。

藤本麻子 （3位タイ：-6）
「出だしのバーディーで今日もいけるかなと思ったけど、ドライバーが右に左に行きすぎて、ラフに入ったら雨で重くなっていて…。ピンポジも難しかったから、ラフからは厳しい状況がありすぎたかなという感じです。アイアンショットはすごくいい感じで打てているので、明日は朝にドライバーを調整しようかなと。ドライバーをフェアウェイに置くことが出来れば、どうにかなると思うので。明日はバーディーを取っていかないと優勝争いはないので、今日の反省を生かしてラウンドしたいです」。