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2011.8.21

CAT Ladies 最終日

熾烈な一騎打ちを制した有村智恵が今季2勝目

 2011年度LPGAツアー『CAT Ladies』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の最終日が、神奈川県足柄下郡の大箱根カントリークラブ(6,676Yards/Par73)で開催された。

 天候:曇り時々雨、気温:19.5℃、風速:2.0m。早朝から断続的に雨が降り続き、午後には激しくなった雨脚の影響で競技が一時中断するなど大荒れとなった大会最終日。優勝争いは最終組の有村智恵と森田理香子による一騎討ちとなった。2打差を追う森田が有村に並びかけ、15番で逆転し一時は首位にたったが、直後の16番で森田を抜き返した有村が1打差のリードを守りきり、通算11アンダーで今シーズン2勝目を飾った。単独2位には森田理香子、8アンダーの3位には佐伯三貴が入った。

 バーディーを取っては取り返す、両者一歩も譲らぬ展開を制した有村。今日は「シーソーゲームで毎ホール勝負だと思っていましたが、後半はひとつもバーディーが取れずこのまま終わるのは嫌だと思っていました。森田さんが16番でパーパットを外した時は、私はとにかくバーディーを取りたかったので」と、勝負どころのバーディーパットをきっちり沈め首位の座を奪い返した。1打リードで迎えた18番。森田がバーディーパットを外し優勝のチャンスを逃す状況に涙を浮かべたが、「森田さんのあの最後のパッティングはすごく難しいラインで、カップ手前1mぐらいから下がっていたと思うし、あの距離をジャストタッチで狙ってきたので、今日の内容としては負けていたと思います」。それでも「森田さんのあの涙を無駄にしない分、私はしっかり打とうと思いました」と確実にパーパットを沈め、プロとしての意地も見せつけ勝負を決めた。

 今季初優勝を果たした『スタンレーレディス』は「幸運がいっぱいあって、今日みたいにしびれる展開じゃなかったので、今年はいけるかなと。まだまだ賞金の高い試合はあるので、毎週毎週同じように戦っていくだけです。そのうち賞金女王争いを楽しみたいな」。この優勝で賞金ランキングも3位に浮上し、女王争いにも大きな一歩を踏み出した有村。LPGAツアー後半戦の主役となるような活躍を期待したい。


森田理香子 (2位:-10)
「(最後のバーディーパットは入ったと?)自分も思いました。今日はバーディーが先行して、際どいバーディーパットも入ったけど、でもしょうもないミスもして自分で落ちていってしまって、バーディーを取ってもすぐボギーを打ってという…。優勝争いをしている中でそういうのは良くないので、もうちょっと自信を持ってスイング出来るように練習していきたいと思います。有村さんがパットが入っていなくて悔しがってるようだったので、そういう時に自分からもっと仕掛けていかないといけないと思いました。最後の3ホールは何が起きるか分からないと思ってたから、気を引き締めていったんですけど…。(師匠の岡本綾子さんからアドバイスは?)コースに出たら最後は自分一人だから、頼る人はいないから、と。いい経験が出来たと思います」。

佐伯三貴 (3位:-8)
「今日は途中で雨が降ってきたけど、集中力を切らさずに出来たので良かったです。中断に入ったときは18番のセカンドショットでしたが、そのまま上がったほうが体力的にも自分の流れ的にも良かったので、同伴者も上がりたいって言ってくれたのはラッキーでした。(賞金ランクでは首位を追いかける展開ですが?)全然まだまだですね。勝たないと縮められないです。でも、小さな積み重ねが良い結果に繋がると思うので。毎試合上位を目指しているので、今週は良かったです。来週も一から頑張りたいと思います」。

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