2011.9.11
日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日
三塚優子が接戦を制し、公式戦初優勝
2011年度LPGAツアー公式戦『第44回 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)の最終日が、千葉県市原市のキングフィールズゴルフクラブ(6,700Yards/Par72)で行われた。
天候:晴れ、気温:30.1℃、風速:2.0m。朝方まで不安定な天候で2度の競技中断を挟んだ最終日。首位と3打差の2位からスタートした三塚優子は前半で首位を捉えると、後半は中国のフォンシャンシャンの追い上げを1打差で凌ぎ、公式戦初制覇。2009年のツアー開幕戦以来2年半ぶりとなる、涙のツアー4勝目を飾った。首位スタートの横峯さくらは中盤の連続ボギーが響き、首位と4打差の3位に終わった。
スタート時点で首位の横峯に3打差をつけられ「まず私の優勝は無いと思いました」という三塚。しかし前日首位発進のプレッシャーから解放されたせいか、「自分のゴルフを伸び伸びとできました」と75を打った3日目と違い、この日は冷静そのものだった。同組の横峯、藤田がボギーを重ねるなか自身の持ち味である攻撃的なゴルフを最後まで貫いた。「コースが難しかったので、相手どうこうより、どうコースを攻略するかで頭がいっぱいでした。3打差あって、逆転勝ちしたこともなかったですし、私の勝ちは無いと思って気楽に出来ました。3週前くらいから調子は上がってきたのもありますし、ジュニアの頃からこのコースは回らせていただいて、相性がよかったので、全てがプラスに働いたと思います」と勝因を挙げた。17番パー5ではティーショットを左のラフへ曲げ、2打目は右の池方向へ一直線。しかしボールは池から僅か5cmほどの池の淵で止まり、パーで切り抜けた。「すごくラッキーでした。(勝った)ニチレイの時もそうでしたけど、勝つ時はああいうショットがあるのかもしれない」と運も味方につけた勝利だった。
「大会2日目は亡くなった父の誕生日でした。やっぱりメジャーで勝つのを本人の前で見せたかったですし、心残りだったので、亡くなったあとでも父のために勝つんだという気持ちはありました」と亡き父に捧げる優勝に大粒の涙を流す場面も。「去年あまり成績が良くなかったので、今年は今まで通り自分の持ち味を活かすゴルフをしようと思っていました。去年はいろいろあって、ゴルフをやっているというより、早く試合が終わって欲しいとか、そればかり思っていました」と、昨年の出場自粛以降は思うような成績を残せず不振を極めたが、不屈の精神で復活を果たした。この優勝で3年シードを手にし、以前から興味を示していた米ツアー挑戦への夢も膨らむが「まだ日本で取りたいタイトルがたくさんあります。女子オープン、リコーカップ、ワールドレディス。まずはそれを1つずつ制覇してから。このコースに劣らず凄いセッティングになると思うけど、私のプレーは変えるつもりはありません。通用するならするし、今後もとにかく自分のゴルフをするだけです」と、今後も日本ツアーでのプレーを優先する意志を示した。これからも飛距離を活かした豪快なプレーで、日本のゴルフファンを魅了してくれるだろう。
フォンシャンシャン (2位:-5)
「前半2つのボギーがラフに入ってしまって、後半のボギーはグリーン近くのラフの難しいところに入ってしまいました。全体的には、ドライバー・アイアンが良かったです。(どの辺でいける!と思った?)出だし4ホールで3つバーディーを取ったところでいけると思いました。(4日間通して)先週は雨で、今週は蒸し暑かったけど、アメリカで4日間は経験して慣れているので大丈夫でした。(今後は)ミヤギテレビ杯と森永、ミズノとリコーは出ることが決まっています。他の試合も参加する予定です」。
横峯さくら (3位:-2)
「(上がり連続バーディーは)良かったかなと思います。(そこまでは辛い一日?)そうですね。悪いショットじゃないと思ってもラフに行ってしまって…。完璧を求められるコースと分かっていましたが、打てませんでした。三塚さんが良いプレーをしていたので、すごいなと。もったいないし、悔しかったけど、この経験はこの位置(首位スタート)にいないと出来なかったので、これをバネにまた頑張っていきたいです。最後の最後まで諦めないことは出来たと思います」。
黄アルム (4位:-1)
「後半、パットがイップスみたいになって入らなくなってしまいました。一気に落ちてしまって、どうしよう、どうしようと思ったけど、頑張りました。17番はバーディーが取れて良かったです。最後のパーパットは残り1ヤードのフックラインでとても緊張しました。入ってくれて良かったです。去年もトップ10だったので嬉しいです。(今回の賞金で)シードも取れて良かったですし、ミズノにも出られるかなと」。
藤田幸希 (12位タイ:+4 ディフェンディングチャンピオン)
「(悔しい一日になったが)仕方ないですね。(朝から肩に違和感が?)今日の朝から動かなかったので…。今回は仕方ないです」。
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