2019.7.4
はい上がった稲見萌寧 毎試合Vの決意
<Photo:Atushi Tomura/Getty Images>
資生堂 アネッサ レディスオープン 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)第1日
待ってました。心から快哉を叫んだとは、この日のことをいうのだろう。2位タイの稲見萌寧は、リランキング14位で今大会の出場権を得た。「早く試合に出場したくて仕方がない。だから、きょうは雨で中止になることだけを心配していたのです。心の中で、やりたい。やりたい。やりたいと何度、祈ったことか…」。その心情が伝わってきた。
6バーディー、1ボギーで第1日を終える。執念をみせつけたのは、最終18番。16メートルのスーパーバーディー奪取だった。今季は、ファイナルQTランキング103位からのスタート。通常、LPGAツアー出場には、ひとつの目安で同ランキング40位ぐらいでなければ難しい。ということで、主催者推薦枠での6試合を含む7試合でチャンスをつかみ、トップ10が3回と自力ではい上がった根性の持ち主だ。
「試合がない時は、ひたすら練習です。以前から、10時間ぐらいは当たり前。たまには、早めに終わろうと思っていても、打っているうちにどんどん楽しくなる。ショットは、これだと感じたボールを再現できるか。また、アプローチとパッティングは、とにかく数をこなすことが、私の練習法です」と説明している。
一方、今シーズン、どこが変わったのか-という質問に、「シーズンの序盤は、予選を絶対に通る、でした。でも、それでは目標が低すぎることに気がついて…。出場する試合、すべて優勝を狙う気持ちで臨んでいる」と頼もしい。当然、リランキングで出場権を得ても、ホッとしているヒマはない。「毎週、試合があるからといって、余裕なんてまったくない。優勝を目指して毎試合、優勝争いをする気持ちでいます」。この日のプレーには、そんなガッツがあふれていた。
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