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2019.7.10

渋野日向子−名手へ挑む

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー第19戦『ニッポンハムレディスクラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が7月11日、北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部(6,602ヤード/パー72)で開幕する。10日は、プロアマトーナメントが盛大に行われた。

 劇的な大逆転で、ツアー2勝目を飾った渋野日向子が北海道へ乗り込んできた。しかし、絶好調とまではいかないようだ。「調子は悪くないと思うけど、疲れが残っている。正直にいえば、すごく眠い。でも、選手はみんな同じだと思います」と鼓舞した。今季のLPGAツアーは、折り返し地点にさしかかる。振り返ると、開幕前のQTランキングは40位。開幕戦の出場資格すらなかった。が、シンデレラの冠がつくように、アッという間にスターダムへ上り詰め、獲得賞金は7,000万円を突破。賞金ランキング2位という代表選手のひとりになった。

 「先日、ゴルフウェアで電車へ乗っていたら、気付かれました。さすがにバレますよね」とうれしい悩みも抱える。伝説のスタートは、4月の「KKT杯バンテリンレディースオープン」第1日。81の大叩きからだろう。「あの経験がなかったら、いまの自分はなかったかもしれない。最下位からあきらめず、予選を通過したことが自信になった。でも、私が何で、こんなに上位にいるのだろうと、いつも不思議な感覚」と前半戦の快進撃を言葉にする。

 さて、今回の目標といえば、通常と変わらないアプローチ。気負いがない。「まず、予選通過。それがクリアできたら、トップ10へ入りたいです」。淡々と語った。今大会、予選ラウンドは、尊敬してやまない鈴木愛と同組。「楽しみです。緊張して、なかなか話しかけられなかったけど、最近は少し慣れました。前夜祭でも、愛さんが好きなアーティスト、海外へ行くときのホテルの話をうかがって…」と大胆なプレーとは対照的で、ごく控えめである。パッティングの新生と、名手が腕比べ。意外なことに同組対決はあすが、今季6度目だ。

(メディア管理部・森谷 清)

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