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2011.10.16

富士通レディース 最終日

藤田幸希が逆転で今季初優勝

 2011年度LPGAツアー『富士通レディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が、千葉県千葉市の東急セブンハンドレッドクラブ(6,635Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:25.6℃、風速:8.5m。前日に引き続き、強風が吹くコンディションで行われた最終日。優勝は首位と1打差の2位タイからスタートした藤田幸希。一時はアンソンジュ(韓国)にリードを許すものの、15番で7mのバーディーパットを決めるなどパッティングが冴え、再びアンを逆転。約1年振りとなる勝利を飾った。1打差の2位にはアンソンジュ。2打差の3位タイには、藤本麻子、井芹美保子、タミー・ダーディン(豪州)が入った。

 「うれしいです。今季ずっと優勝争いしていて、スコアを伸ばせなくて悔しい思いをしていたので」と、昨年9月の『日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯』以来の優勝に喜びを爆発させた藤田。これまでの優勝争いでは「冷静にやろうと思って臨んだのが裏目に出ていました」と大事な局面でチャンスをモノに出来ない事が多かったが、優勝争いを重ねていくうちに次第に気持ちに変化が現れた。

 「今回は勝ちたい気持ちを出してやってみようかなと思いました。特に今年の選手権は1番悔しかったですし、“冷静に”と思っていると、気持ちでパッティングを入れる事とかも出来なくなってしまうので。優勝したいという気持ちだとそういうパットも入ってくれる」。連覇が掛かった今年の日本女子プロ選手権、首位と3打差の最終日・最終組で回りながら、肩痛もあり79と大きく崩れてしまった自分の不甲斐なさに新たな気持ちが芽生えた。そんな気持ちが表れたのが、首位と1打差で迎えた15番ホール。7mのバーディーパットは下りの難しいスライスラインだったが、「絶対に入れてやると思いました」とカップの真ん中からボールを沈め、力強く三度ガッツポーズ。気持ちを全面に出したプレーで勝利を引き寄せた。

 「優勝を意識して勝てたのは今回が初めてです。これで1つ成長したかなと思います」。念願だった優勝を手にした今後の藤田の目標は「年間2勝以上」。残り6戦となった今季のLPGAツアーだが、達成の可能性は充分にありそうだ。


アンソンジュ (2位:-6)
「今日は風が強い中、良いスコアで回れたことに満足しています。最後まで最善を尽くしたのでスッキリした気持ちです。ドライバーがフェアウェイをキープ出来なかったことは残念でした。結構チャンスも来たんですが、それが掴めず…。後半にいくにつれ良い緊張感を保って最後まで乗り切れたという気持ちです。16、17番でパットを外したのは、やはり判断ミスでした。16番はラインを意識しすぎてしまって、17番は少し短かかったのでそれがミスだったのかなと思います。でも、今週のプレーを教訓にして、来週からはこういうイージーミスをしない、アンソンジュらしいプレーが出来るよう心掛けながら、残りの試合をプレーしていきたいです」。

藤本麻子 (3位タイ:-5)
「(優勝を狙える雰囲気もあったと思うのですが?)ボードはあまり見ていませんでしたが、とにかく調子が良かったのでバーディーを狙いにいったんですけど、裏目に出て(13番で)3パットをしてしまいました。前のホールがボギーだとどうしてもバーディーを狙ってしまいます。そういうところをもう少し冷静に考えていかないと、もったいないボギーになってしまうので、もっともっと経験をしながら、勉強しながらいったらもっと良い戦いが出来るのではないかと感じました。(初優勝へ向けて)残りの試合数も少ないし、調子が結構良いので、自分にも期待しながら、冷静になってやっていければ良いなと思います」。

井芹美保子 (3位タイ:-5)
「今日はショットが安定していたのが良かったのと、グリーンを外したところはリカバリー出来たので流れが良かったかなという感じです。伸ばしたい気持ちでいっぱいでしたが、風が強かったので、そこは平常心でいこうと思いました。(優勝へ向けての手応えは?)後半、少し緊張した感じもあったのですが、その中でもそんなに大きなミスがなかったのは自信につながるかなと思います。(優勝へ向けてあと、もう一歩は?)やっぱり、アプローチとパターが大事になると思うので、その辺を上げていきたいです」。

タミー・ダーディン (3位タイ:-5)
「今日は特にパターが良かったです。パターが良ければ、沢山バーディーが取れることを実感しました。(風が強かったので)フェアウェイをキープすることを考えました。もともと飛距離があるので、無理をしてドライバーを使わずに、スプーン(3W)を使ってしっかり狙ったところに落とすことを意識しました。フェアウェイに乗るか外すかで、バーディーチャンスの頻度が違ってくるので。(上位争いの意識は)特に意識はしていませんでした。私なりに出来るベストのことだけを考えてプレーしました」。

服部真夕 (13位タイ:-2)
「今日はパッティングが打ててなくて、一日打ち切れずに終わっちゃったので、最後くらいしっかり決めたかったんですけど…。本当に残念な一日になってしまいました。最初のティーショットは気持ちよく打っていけたので、今日はいけるかな?と思ったんですが、そこからセカンドを深いラフに入れてしまって、それで流れを悪くしちゃったかな…。チャンスにつけられなかったのもあるんですけど、ノーバーディーなのでちょっと辛かったですね」。

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