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2025.10.19

同世代が刺激 木村彩子が3年ぶりツアー2勝目

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGA ツアー2025シーズン第30戦『富士通レディース2025』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会最終日が10月19日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ西コース(6,697ヤード/パー72)で行われた。首位タイからスタートした木村彩子が通算12アンダーまでスコアを伸ばして今季初優勝、ツアー通算2勝目を飾る。通算8アンダーの2位タイに神谷そら、桑木志帆、高橋彩華の3人が入った。

「最終日もきょうと同じように自分のやるべきことをやれば、60台を出せると思います」と前日のホールアウト後に語っていた木村彩子。その言葉通り、最終日は68で回り、通算12アンダーまでスコアを伸ばして今季初優勝を飾った。今大会は第1日こそイーブンパーの44位タイと出遅れたが、第2日に64をマークして首位タイに並ぶと、最終日は2位以下に4打差をつける大差で逃げ切った。その原動力となったのは2つある。

1つがパッティングだ。春先はパッティングの調子もよかったが、夏場の重いグリーンに対応し切れず、フィーリングを失いかけていた。今大会でも初日は33パットと思うようなストロークができず、スコアを伸ばせなかった。急きょ南秀樹コーチにパッティングの動画を送り、電話でチェックを受けることに。「インパクトで手が止まっていることで、フォロースルーでパターヘッドが出ていないと指摘されました」。それが原因でタッチが合わなくなっていたわけだが、意識的にインパクト後も手を動かすようにしたことで、ボールの回転がよくなり、タッチが合うようになった。

ロングパットはもちろん、ショートパットも確実に入れることができ、第2日はなんと22パットに収めることができた。最終日も同じイメージでパッティングを行った結果、6つのバーディーを奪う。16番パー5では10メートルのイーグルパットを惜しくも外したが、OKの距離にまで寄せてバーディーを奪い、17番パー3でも10メートル近いバーディーパットをきっちりと寄せてパーセーブした。「ヘッドでボールを押すのではなく、クラブ全体を使って重いボールを打つ意識を持つことで、よりタッチが合うようになりました」と振り返る。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

2つ目の原動力は、同年代の活躍にある。木村は95年世代だが、今季は永峰咲希(資生堂・JALレディスオープン)、柏原明日架(NEC軽井沢72ゴルフトーナメント)、金澤志奈(ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会)、堀琴音(日本女子オープンゴルフ選手権)と4人が優勝を飾っており、つい最近、祝勝会を開いたという。当然のように、「自分も続きたい、祝ってもらいたい」という気持ちが強くなり、勝利に対する執着心が生まれた。

決して飛ばし屋ではない木村だが、理想とする選手が数名いるという。「申ジエさんや青木瀬令奈さん、菊地絵理香さんのように、私と変わらない飛距離でも優勝回数やシードを保有する年数が素晴らしいと思うので、プレースタイルや試合の挑み方とかを参考にしたいです」。彼女たちと同じように息の長い選手を目指す。

また、金澤と堀が達成した公式競技での優勝も視界に入っている。「まだ最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップが残っているので、そこが一番の目標になります」。勝てば95年世代が公式競技4戦3勝となるが、勢いに乗っているだけにチャンスは十分ありそうだ。

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