2019.7.14
S.ランクン 19歳217日で日本初V
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAツアー第19戦『ニッポンハムレディスクラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が7月14日、北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部(6,602ヤード/パー72)で行われ、3位タイスタートのS.ランクンが通算15アンダーでLPGAツアー初優勝。通算12アンダー、2位タイは稲見萌寧、河本結が入った。(天候:曇り 気温:18.1℃ 風速:1.8 m/s)
パーフェクト。1打差3位タイからスタートした、S.ランクンのLPGA初優勝は見事な逆転劇だった。2位へ3打差をつける快勝。「プレッシャーから解放されたことで、思わず涙が出て…。でも、その後は、表彰式を楽しむ余裕が少しだけあった。勝負を終えても、緊張が残り、うれしさなど、いろいろな気持ちが入りまじっている」と話した。
7番、残り78ヤードを50度で50センチによせバーディーを奪う。通算13アンダーとして、首位へ浮上。その後、12番でこの日、5つ目のバーディーを決め、逃げ切りモードに突入した。19歳とは思えない、したたかさを持ち合わす。
勝因は、やはりティーショットのアドバンテージにつきる。「1Wが素晴らしかった。きょうは、1度もフェアウェイを外していない。平均で、250ヤードの飛距離があれば、グリーンを容易に狙える。きょうは、簡単にプレーができたと感じた」という。さらに、睡眠も優勝を後押し。「ゴルフの夢を見た。たくさんのバーディーをとる夢です。朝、起きてからもその感触が両手に残っていた」とうれしそうに語った。
プロ転向は15歳。母国のタイをはじめ、台湾、中国、香港、フィリピンで腕を磨き、15勝をあげている。中国ツアーでは、2年連続で賞金女王へ輝く。「きのうまで、記憶に残っていたのは、香港の試合。最終日に7アンダーで逆転することができたから。だけど、きょうの16勝目は格別です。世界レベルの日本ツアーで優勝することができたのですから」と胸を張った。
今、タイでは北海道の知名度が急上昇。サッカーJ1コンサドーレ札幌でチャナティップが活躍中だ。タイのメッシの異名があり、微笑みの国からも応援団が駆け付ける。「すごく有名な選手で、北海道もタイではみんなが知っています」。もちろん、ニューヒロインとなったランクンにも、熱烈なサポーターが来日する。「父が9日に来日。家族も今週、来ます。どこに行くかは決めていないけど、旅行を楽しみたい」。参考までに本名は、サランポーン・ランクンガセットリンだ。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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