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2011.11.19

大王製紙エリエールレディスオープン 2日目

藤田幸希が首位浮上 1打差に上野藍子

 2011年度LPGAツアー『大王製紙エリエールレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の2日目が、香川県三豊市のエリエールゴルフクラブ(6,419Yards/Par72)で行われた。

 天候:雨、気温:17.4℃、風速:1.2m。朝から降り続く雨の影響でコースコンディションが悪化し、1時間36分の中断を挟んだ2日目。首位から1打差の2位タイからスタートした藤田幸希が、5つスコアを伸ばし、通算10アンダーで首位に立った。1打差の2位にはプロ6年目の上野藍子。4打差の3位タイには、北田瑠衣、宋ボベ(ソンボベ・韓国)、アンソンジュ(韓国)、ヤング・キム(韓国)の4選手が続いている。また中学1年生のアマチュア、松原由美さんが通算2アンダーで予選を通過。金田久美子が持つツアー最年少予選通過記録を28日更新する、12歳270日での記録達成となった。

 17番でチップインバーディーを奪うなど、悪天候のなか連日の67をマークし、単独首位に立った藤田。難しい条件下での好スコアに「上手ですね。運もあると思います」と驚きは隠せないが、「悪天候が好きで、雨は嫌いじゃないです。何故だかはわからないのですが、このくらいの雨なら飛距離は落ちないし、アイアンは逆にフライヤーが掛かって飛んでいました。もともとランを計算する方でもないので」と藤田にとって、悪天候はむしろ歓迎だったようだ。先週はキャディに岡田伊津美プロを起用し、「攻め方が変わりました。ティーの立ち方だったり、気持ちの持ち方など色々と教わりました」と浮上のきっかけを掴んだ。シーズン最終版で、目標とする年間2勝のチャンスが巡ってきたが「そういう目標を掲げたので、優勝するつもりでいきたいです。ただ、その時の状況だと思うので、あまり落ち着こうとは思わず、気持ちを強く持って臨みたいと思います」と強気の姿勢で最終日に臨む。

 そしてこの日ベストスコアの66をマークして、単独2位に浮上した上野。「長いのが入りました」というように、4番で7メートル、6番で7メートル、7番で10メートルと次々にロングパットを決めた。その後も順調にスコアを伸ばしていったが、12番ティーに到着した頃に中断の合図。プレー再開後の7ホールはスコアを伸ばすことが出来なかったが「(中止にならず)再開できたことが嬉しいです。これまでのスコアがなくなってしまうのが不安だったから」と安堵の表情を見せた。「先生からはスイングもパターも自分の感覚を重視して自分の打ちやすいようにしなさいと言われて、それを心掛けました」と3年前から指導を受けている今堀りつプロ(482試合連続出場のLPGAツアー記録保持者)の指導の下、ゴルフに対する姿勢などを学んだ成果が表れた。明日は緊張もピークを迎える最終組だが、「今シーズンはシードを目標にやってきました。初めての最終組なので緊張するとは思いますけど、自分のペースでやりたいです」とあくまでマイペースを貫き通す。

北田瑠衣 (3位タイ:-6)
「後半のハーフは取らなければいけないところをしっかり取れているので、その点はよかったかなと。でも、ロングホールが取れていないことはダメですね。(明日は)ロングをしっかり取っていくゴルフをしなければいけないですね。このコースは相性もいいですし、好きなので、ロングをしっかり取って、インでどれだけバーディーを取っていけるかだと思います。そうしなければこの順位もきっちりとキープできないと思うので、明日を楽しみたいですね」。

アンソンジュ (3位タイ:-6)
「今日はラッキーがいっぱいありました。思い通りのゴルフができたと思います。朝から大雨でフェアウェイキープすることに力を入れてプレーしました。フェアウェイを外すことなく、無理のないプレーができましたね。昨日はパターが悪かったのですが、今日はカップをオーバーするように打つことだけを考えてプレーしました。(明日は)みんなから賞金女王のことを言われますが、意識しないようにしたいですね。こういう状況だったら緊張すると思うので、一打に集中して、最善を尽くしたプレーができればいいと思います。開幕戦の最終日だと思ってプレーしたいです」。

宋ボベ (3位タイ:-6)
「(今日は)ショットが良かったですね。雨が強くてパットがショートしてしまいましたが、後半の雨が弱まってからのゴルフは内容もよかったですね。優勝を考えないで、自分が満足できるゴルフになるように頑張りたいです。(明日は)どうなるか分かりませんが、来週の最終戦のこともあるので、頑張りたいと思います」。

ヤング・キム (3位タイ:-6)
「(今日は出入りが激しく)本当に大変でした。前半はドライバーもアイアンもパットも全部ダメ。焦りもありました。集中力が切れてしまって、自分が自分じゃないような感じでした。(9番ホールからの復活は?)中断になったことで一息つけたことが後半に繋がっていったので、中断はいい方向に気分を向けてくれました。正直、欲を捨てました。集中しようとしたことがよかったですね。(明日は)今日のようなゴルフになると大変なので、欲を捨ててやっていきたいですね」。

横峯さくら (7位タイ:-5)
「(中断の影響は?)再開した後は小雨でしたし、プレーもしやすかったので、よかったかなと。(プレーの感触は)まずまずかなという感じです。今日は雨だったので、50ヤード以内はないに等しかったですね。セカンド距離と番手が違いましたし、遠かったですね。2からホールによっては3番手くらい違いました。(トップと5打差。賞金女王への思いは?)上と5打差はきついですが、チャンスがある限り、残り2試合なので、最後まで頑張りたいですね」。

李知姫 (7位タイ:-5)
「朝から雨がすごくて、今日はできるのかなと思っていましたが、グリーンは水もたまっていなかったですし、コースも短いので、セカンドは8番アイアンや9番アイアンで攻めていくことができていました。グリーンもボールがしっかりと止まるので、ピンを狙っていけましたね。(2連勝で賞金女王のチャンスもまだありますが?)私は全然気にしていなかったし、金額の差もあると思っていたので…。アンソンジュ選手も上にいるようなので、賞金女王のことはわかりませんが、2試合のうち1つは勝つつもりで頑張ります」。

古閑美保 (14位タイ:-3)
「(今日は)バーディーの長いのも短いのも入ってくれましたし、ついてくれたところもありました。でもショットが悪いので…。今日はみんな来てくれて、明日は感情も出るかもしれないですね。明日はアウトからスタートできると思うので、18番ホールで上がってこられることは嬉しいです。この大会の目標はもちろん優勝つもりで戦っていますが、予選を通過して、18番でしっかり上がってくることもあったので、その目標をクリアしたいと思っていました。明日はみんなが18番グリーンのそばで待っていてくれていると思います。その時に自分はどんな感情でいることができるのか…。終わってみなければわからないですね。今週は1つ1つのバーディーが嬉しいです。明日で終わってしまいますが、ベスト10や5など自分のベストで終わりたいという感情が強いですね」。

米山みどり (19位タイ:-2)
「昨日みたいにバーディーパットが入らず、我慢、我慢のゴルフでした。打ち切れず悔やまれるところもありますが、楽しくプレーできたので良かったです。(自身最後の試合も予選突破ですね?)1日でも多くプレーができたらいいことですが、明日がいよいよ最後なので…。今日とまた違う気持ちで迎えるのかなと思います。明日にならないとわからないですね。(今週引退を発表して)1日50通くらいメールが来ました。たぶん新聞を読んで知った人が多いのではないかと思います。友達とかには言ってないので。(明日は)プレーがどうというより、会場まで足を運んでくれるファンのために楽しく回れたらいいですね」。

有村智恵 (19位タイ:-2)
「こういう状況で仕方はないですが、大事な週にこういった調子では…。精一杯やった中ではありますが、賞金女王へ向けての戦いの中で、ギャラリーも見に来てくれていると思いますが、そういった期待に応えられるようなゴルフを見せられなかったことは、やはり残念ですね。4番のボギーはOBを打ってのボギーなので、そういった意味ではパープレーまで戻してくることができて、耐えられた方かなと思います。(明日は)昨日、今日とは違う気持ちでできると思います。インは伸ばせるイメージでいけると思うので、問題はアウトですね」。

アマチュア 松原由美 (19位タイ:-2)※ツアー初出場 最年少予選通過記録達成(12歳270日)
「前半は出入りも激しかったですが、後半はショットも良くなってパーを拾っていけました。でも全体的にパットの状態が良くないので、明日に向けてこれから練習します。(明日は)パープレーでラウンドしたいですね。(予選通過最年少記録は?)知りませんでした」。

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