サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント　1日目

有村智恵、全美貞、朴仁妃の3名が首位発進

　2012年度LPGAツアー第8戦『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』（賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円）の1日目が、千葉県市原市の鶴舞カントリー倶楽部（6,400Yards／Par72）で開催された。

　天候：雨、気温：18.5℃、風速：1.2m。早朝から本降りの雨に見舞われた大会初日。この日トップに躍り出たのは、手首痛からの復帰4戦目となる有村智恵。7バーディー・3ボギーとスコアを伸ばし、全美貞（ジョンミジョン）、朴仁妃（パクインビ）の韓国勢2名と並んで首位に立った。1打差の4位タイには横峯さくら、表純子、原江里菜ら6名が並び、トップから2打差に15選手がひしめく混戦となった。ディフェンディングチャンピオンの不動裕理は2アンダーの10位タイにつけている。

　昨年9月以来の首位発進となった有村。「今日はショットの調子が良くて、自分の中でもすごく自信を持って打てるようになっていたし、いい頃の自分に戻ってきたなという感触があります」と、この日は7バーディー・3ボギーと出入りの激しいゴルフだったが、出場選手では唯一、4つのパー5全てでバーディーを奪うなど、本来の切れ味鋭いアイアンショットが戻ってきた。昨年のシーズン後半から手首痛に悩まされているが、今シーズン復帰後の直近2試合で連続トップ10入りと安定感を見せているだけに、そろそろ優勝争いが期待されるところ。「コースとの相性はいいと思いますし、一昨年のここのコースでの経験が自分の中で良い影響を与えてくれていて、ニ度とああいうゴルフはしないようにとずっと思っているので、早くイメージを変えるためにもこのコースでしっかり良いプレーが出来たらいいと思います」。一昨年は最終日単独首位からスタートしたものの、74とスコアを崩して5位タイに終わったが、今年はそのリベンジを果たしたい。

　今季出場6戦全てでトップ10入りを果たし、先週の『フジサンケイレディスクラシック』でも単独2位に入るなど安定感抜群の全。「調子は変わらずいいです。バーディーを取ったところは、ショットがきちんとついていました。自分が今までやってきたスイングができているし、気持ちよくプレーができました。楽しくゴルフができています」と、5つのバーディーを奪う好調なゴルフを笑顔で振り返った。「明日、明後日はパッティングがポイントですね」と自身の成長にも確かな手応えを感じている全の明日以降のプレーに注目だ。

　同じく首位にたった朴は5バーディー・1ボギーのラウンド。「17番（のボギー）は2回木に当ててしまって…」と悔しい場面もあったが、「全体的に良かったです。特にショットが一番良かったと思います」と、悪天候もものともせず貫禄の首位発進。「今シーズンは内容的には良いけど、パッティングがイマイチでした。でも先週からパッティングが良くなった気がします。（今週は）もちろん優勝を目指して頑張ります」と日米メジャーを制した実力者が早くも優勝を見据える。

横峯さくら （4位タイ：-3）
「1、2番でティーショットが左に行って、今日はどうなるんだろうと思ってましたけど、3番で（キャディーの）ジョンに“思いっきり振ってないでしょ”と言われて、“ああ、そうか”と。左に行ってもいいから振り切るようにと割りきらなきゃいけないなと。パッティングはいい感じで入ってくれてますね。先週も初日にいいスタートを切ったけど、2日目に伸びなかったので、そういう風にならないようにしっかり自分のプレーが出来ればと思っています」。

原江里菜 （4位タイ：-3）
「（先週から好調を維持、自信は？）今日はそんな感じじゃなかったですね。すごい悪かったんですけど、イラッとすることもなく、ミスしたときに次にどうするかということしか頭になくて、“なんでミスしたんだろう”とか考えすぎることもなかったので、そういうことが大事だなと思いました。ショットは30点でしたけど、次のショットに対する神経の使い方は100点でした。良くなかったときに深呼吸するよう心がけたり、笑えなくても口角を上げてみたり、姿勢を正したり、そういうことを考えてやっています。（2日目以降に向けて）ショットは今日がひどかったので、今日よりは多分良くなると思います。でも、スコアはわかりません」。

チェンミンエン （4位タイ：-3）
「（今日一日を振り返って）アイアンは良かったけど、ドライバーは曲がっていました。雨のコンディションでしたが、苦手ではないので大丈夫です。（今年から日本ツアーに参戦）最初は慣れてないせいか苦しかったですけど、最近はだいぶ慣れてきたので大丈夫です。（首位と1打差、明日は？）今日みたいに、余計なことを考えないようにして出来ればいいと思います」。