1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. ペソンウ POを制す LPGAツアー初優勝

2019.8.11

ペソンウ POを制す LPGAツアー初優勝

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー23戦『北海道 meiji カップ』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)大会最終日が8月11日、北海道北広島市・札幌国際カントリークラブ島松コース(6,531ヤード/パー72)で行われ、ペソンウがLPGAツアー初優勝を飾った。勝負は通算12アンダーで並んだテレサ・ルーとのプレーオフへ。1ホール目でバーディーを奪い、大混戦を制した。凱旋試合の渋野日向子は通算4アンダー、13位タイ。連続イーブン以上ラウンド数を21と伸ばして、7位タイへ浮上した。(天候:晴れ 気温:21.4℃ 風速:3.2m/s)

 待望のLPGAツアー初優勝を飾った。「まさか、まさかです」。というのは、「初めてテレビ中継で観戦したのは、今大会でした。当初、出場できるだけでうれしいと思っていたのに、日本で初優勝ができるなんて。本当にうれしい。たくさんのギャラリーの皆さんがお越しいただいて、声援を送ってくださったことがパワーになりました。ありがとうございます」と感謝の気持ちを言葉にした。

 来日を決意したのは、高校2年。「日本での生活は私の夢。(アイドルグループの)嵐が大好きで、文化などさまざまなことを勉強しました。本来は2年前からツアーへ参戦する予定だったけど、まだ実力が伴っていない。去年、韓国ツアーで賞金ランキングが2位。これなら大丈夫と自信がついてQTを受験したのです」という。それも、ゴルフ人生のステップではなく、「LPGAツアーでキャリアを終える。日本で引退します」とシーズン当初から宣言。

 ここまで2位が3回。4度目のチャレンジで初Vを飾る。リゾートトラストレディスでは、プレーオフで原英莉花に敗れたが、「あの時は、久々のプレーオフ。緊張しすぎてしまった。今まで、プレーオフの勝率が良かったし、これまでの人生最大のプレーオフだったKLPGA選手では、4ホールだったかなぁ。3ホールかもしれないけど、ものすごい勝負で最終的に優勝しています」と自信をもっていた。

 ところが、ニッポンハムレディスクラシックでわき腹痛を発症。まだ完治したわけではない。「スイングができることが幸せ。プレーできたことがありがたい。リハビリを続けながらのラウンドです」。一方、自身について、「特に優れているところはありません。ただ、悪い所もない。すべてが平均的ということが強みですね。それだけに、苦労しながらコツコツと努力を続けたい」と語った。

 ファーストインパクトが絶大だった今大会で、鮮やかな勝利は生涯のメモリアル。ただし、浮かれた様子など少しも見せなかった。「きょうは、ティーイングエリアへ入る前、キッズエスコートを行った。その子どもたちの中に去年、発生した北海道地震の地域から来てくれたお子さんもいらっしゃったそうです。優勝して、たくさんのお菓子をいただきました。子どもたちと分け合いたい。もちろん、選手の仲間にもおすそ分けします」。

 Meijiに恋して10年。副賞は明治製品10年分だった。

(メディア管理部・宮崎 善秀)

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索